King&Princeの元ﾒﾝﾊﾞｰ･平野紫耀､神宮寺勇太､岸優太からなるﾕﾆｯﾄ･Number_iが､大手ﾊﾝﾊﾞｰｶﾞｰﾁｪｰﾝ･ﾏｸﾄﾞﾅﾙﾄﾞの商品｢ﾁｷﾝﾏｯｸﾅｹﾞｯﾄ｣の新CMに出演することが明らかになった｡日本ﾏｸﾄﾞﾅﾙﾄﾞ株式会社のCMには､かつて木村拓哉や20th Century･井ﾉ原快彦､KinKi Kidsらが出演してきたが､"辞めｼﾞｬﾆ"を起用するﾏｸﾄﾞﾅﾙﾄﾞに対して､ﾈｯﾄ上のﾌｧﾝは厳しい言葉を投げかけている｡

目次

･ﾏｸﾄﾞﾅﾙﾄﾞ､CMにNumber_i起用で旧ｼﾞｬﾆｰｽﾞﾌｧﾝが不快感あらわ

･｢#さよならﾏｸﾄﾞﾅﾙﾄﾞ｣のﾊｯｼｭﾀｸﾞ広がる

ﾏｸﾄﾞﾅﾙﾄﾞ､ﾅｹﾞｯﾄのCMにNumber_iを起用! 旧ｼﾞｬﾆｰｽﾞﾌｧﾝが不快感あらわに

ﾏｸﾄﾞﾅﾙﾄﾞは4月24日から5月21日にかけて､｢ﾁｷﾝﾏｯｸﾅｹﾞｯﾄ 15ﾋﾟｰｽ(ｿｰｽ3個付き)｣を特別価格の490円(通常価格740円･税込)で販売するｷｬﾝﾍﾟｰﾝを実施｡同18日に､23日より放映予定の新ﾃﾚﾋﾞCM｢たっぷりいこうぜ!登場｣篇にNumber_iの3人を抜てきしたことが明らかとなった｡なお､ﾏｸﾄﾞﾅﾙﾄﾞの公式ｻｲﾄでは､Number_iについて｢2024年のﾁｷﾝﾏｯｸﾅｹﾞｯﾄｷｬﾝﾍﾟｰﾝを盛り上げてくださいます｣(原文ﾏﾏ､以下同)とも伝えている｡

｢Number_iの面々は事務所を退所後､滝沢秀明氏のｱｰﾃｨｽﾄ会社･TOBEに移籍｡今年1月1日にﾃﾞｼﾞﾀﾙｼﾝｸﾞﾙ『GOAT』でﾃﾞﾋﾞｭｰを果たしましたが､3人揃ってﾃﾚﾋﾞCMに出るのは今回が初めて｡ｸﾞﾙｰﾌﾟ結成後､平野個人での広告起用が目立っていましたから､神宮寺･岸のﾌｧﾝは喜んでいることでしょう｡ただ､このﾆｭｰｽを受けて不快感をあらわにしているのが､旧ｼﾞｬﾆｰｽﾞのﾌｧﾝたちです｣(男性ｱｲﾄﾞﾙに詳しい記者)

なお､旧ｼﾞｬﾆｰｽﾞは昨年9月7日に記者会見を開き､創業者･ｼﾞｬﾆｰ喜多川氏(2019年に死去)の姪である藤島ｼﾞｭﾘｰ景子氏(当時は代表取締役社長)が叔父の性加害は事実だと認定｡これを受けて同12日､日本ﾏｸﾄﾞﾅﾙﾄﾞはｼﾞｬﾆｰｽﾞﾀﾚﾝﾄのCM起用について､｢現在の契約期間満了後は更新しない方針｣だと説明した｡

それまでの両社の関係性を振り返ると､木村が20年に年間を通してCMｷｬﾗｸﾀｰを担当｡"独特なﾊﾝﾊﾞｰｶﾞｰの持ち方"も注目を集め､｢ﾏｯｸ､みっっけ｡｣ｼﾘｰｽﾞのCMなども話題に｡昨年8月にはﾏｸﾄﾞﾅﾙﾄﾞのｶﾌｪﾌﾞﾗﾝﾄﾞ･McCafeの新CM｢ﾏｯｸにいちごのﾌﾗｯﾍﾟがやってきた｣篇で､女優･広瀬すずと共演した｡

また､井ﾉ原は22年に｢2022年ﾁｷﾝﾏｯｸﾅｹﾞｯﾄ ｷｬﾝﾍﾟｰﾝｷｬﾗｸﾀｰ｣に就任し､昨年9月1日から全国放送されたCM｢ﾊｯﾋﾟｰｾｯﾄやさん｣篇にも登場｡KinKi Kidsは昨年4月11日放送開始の｢ﾍﾞｰｺﾝﾎﾟﾃﾄﾊﾟｲ｣のﾃﾚﾋﾞCM｢いまさら青春｣篇で同社のCMに初出演している｡

｢元ｼﾞｬﾆｰｽﾞのCM出演例でいうと､元V6･岡田准一はｼﾞｬﾆｰ氏の性加害問題に起因し､昨年11月30日付で事務所を退所しましたが､今年1月16日からは女優･山田杏奈と『朝ﾏｯｸ』の新ﾃﾚﾋﾞCMに登場｡岡田は昨年も同じく『朝ﾏｯｸ』のCMに出ていたため､事務所退所後にﾏｸﾄﾞﾅﾙﾄﾞの仕事に"復帰"した形です｣(同)

一方､ﾏｸﾄﾞﾅﾙﾄﾞのﾚｷﾞｭﾗｰﾊﾞｰｶﾞｰ｢ｻﾑﾗｲﾏｯｸ｣のCMには､4月2日より元KAT-TUN･赤西仁(14年2月28日付で旧ｼﾞｬﾆｰｽﾞを退所)が登場｡販売当初からｱﾝﾊﾞｻﾀﾞｰを務める俳優･堺雅人と共演している｡

木村拓哉ﾌｧﾝからは冷静な意見も……｢#さよならﾏｸﾄﾞﾅﾙﾄﾞ｣のﾊｯｼｭﾀｸﾞ広がる

周知の通り､旧ｼﾞｬﾆｰｽﾞはSMILE-UP.に社名変更を行い､被害者の補償と救済に専念する会社へと移行｡今年4月10日からﾀﾚﾝﾄのﾏﾈｼﾞﾒﾝﾄなどを担当する新会社･STARTO ENTERTAINMENTが本格始動し､再出発を図る中､ﾌｧﾝは岡田､赤西､Number_iと"辞めｼﾞｬﾆ"を続けてCMに使ったﾏｸﾄﾞﾅﾙﾄﾞに怒りを感じたのだろう｡

そのため､今回も｢Number_iは嫌いじゃないけど､辞めた旧ｼﾞｬﾆｰｽﾞのﾀﾚﾝﾄを露骨に起用し､現役組を切り捨てるやり方は大嫌い｡いじめと同じだから､しばらくﾏｸﾄﾞﾅﾙﾄﾞは買いたくない｣｢ﾏｸﾄﾞﾅﾙﾄﾞの商品を購入したら､人権侵害に加担することになる｣｢芸能界には多くのﾀﾚﾝﾄがいるのに､あえて旧ｼﾞｬﾆｰｽﾞを辞めた人を起用したﾏｸﾄﾞﾅﾙﾄﾞの意地の悪さに､腹が立った｣などと､否定的な書き込みが相次いでいる｡

なお､ﾈｯﾄ上の一部攻撃的な旧ｼﾞｬﾆｰｽﾞﾌｧﾝは､ﾀﾚﾝﾄの起用に消極的な姿勢を示している企業やﾃﾚﾋﾞ局をかねてより敵視｡SNSで｢#さよならｻﾝﾄﾘｰ｣｢#さよならｱｻﾋ｣｢#さよならNHK｣といったﾊｯｼｭﾀｸﾞをつけて"不買運動"を呼びかけていた｡今回も例外ではなく､X(旧Twitter)上に｢#さよならﾏｸﾄﾞﾅﾙﾄﾞ｣のﾊｯｼｭﾀｸﾞをつけた投稿が続出している｡

一方で､冷静に事態を見守っている木村ﾌｧﾝもいる様子｡｢木村兄さんほどﾏｸﾄﾞﾅﾙﾄﾞに貢献したﾀﾚﾝﾄはいない｡ﾏｸﾄﾞﾅﾙﾄﾞはその恩を仇で返した｣という批判ｺﾒﾝﾄに､一部の木村ﾌｧﾝは｢彼は『恩を仇で』なんて思うような人じゃない｣｢ﾏｸﾄﾞﾅﾙﾄﾞに対しては『さよなら』よりも､『木村くんを起用してくれてありがとう｡またぜひ機会があれば……』と言えるﾌｧﾝでいたい｣と､反論していた｡

旧ｼﾞｬﾆｰｽﾞﾌｧﾝの辛らつな意見を､ﾏｸﾄﾞﾅﾙﾄﾞ側はどう受け止めているのだろうか?