豪州最古の岩壁画=カンガルー、1.7万年前描く

2021/02/23 11:16配信【時事通信社】

オーストラリア北西部、キンバリー地域の岩壁で見つかったカンガルーの仲間の壁画が、1万7500年前から1万7100年前に描かれたことが分かったと、メルボルン大などの研究チームが発表した。豪州最古の岩壁画で、先住民アボリジニの文化を理解する上で重要という。論文は23日、英科学誌ネイチャー・ヒューマン・ビヘイビアに掲載された。 豪州から近いインドネシアでは4万年以上前の動物の洞窟壁画が発見されており、研究チームは文化的なつながりがある可能性を指摘している。 豪州には動植物の岩壁画が多数あるが、年代の特定が難しい。研究チームは、岩壁にハチが巣を作ることがあり、付着した巣材には放射性炭素年代測定法を使えることに注目。壁画が描かれる前後にハチの巣が作られていれば年代を絞り込めると考え、同地域で調査を進めた結果、カンガルーの仲間の壁画(縦約2メートル)が最も古かった。 石灰岩の洞窟に描かれた壁画の場合は、壁画の上に石灰岩成分を含む水が付着して成分が固まることがあり、含まれるウランとトリウムの比率から年代を測定できる。豪グリフィス大などの研究チームは1月、インドネシア・スラウェシ島の洞窟壁画をこの方法で調べた結果、遅くとも4万5500年前に描かれたイノシシの壁画が見つかったと発表した。動物の洞窟壁画で世界最古とみられるという。 [時事通信社]


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