石川佳純メダルへの鍵は「負けてもいい」の気持ち 卓球コラムニストが指摘

2021/05/05 00:26配信【日刊ゲンダイ】

石川佳純は今年2021年2月に28歳を迎えた(C)共同通信社 石川佳純は今年2021年2月に28歳を迎えた(C)共同通信社

【1年延期の東京五輪 メダル候補の見どころ】

 石川佳純(女子卓球・28歳)

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 卓球女子日本代表で、2000年生まれの伊藤美誠(20)、平野美宇(21)の精神的支柱になるのが、1993年生まれの石川佳純だ。

 06年から日本代表候補入りし、約15年にわたって卓球界の最前線で戦い続けてきた。東京五輪が3度目の大舞台となる。

 そんな石川を「驚異的な身体能力が武器」と評するのは、卓球コラムニストの伊藤条太氏だ。

「エースの伊藤は、普通の選手ならドライブで攻めるところで積極的にスマッシュを打つ。ラケットのラバーも特殊で、世界で彼女にしかない技もあって、非常にユニークな戦い方をします。近年はそのようなタイプの選手が多く活躍していますが、一方、石川は基本を行くオーソドックスな卓球スタイル。それなのにあれだけの功績を残している秘訣は、高い身体能力や、ラリーから試合を組み立てる力、判断力が優れているからでしょう」

 石川は今年1月に行われた全日本選手権のシングルス決勝で、伊藤を4対3のフルゲームの末に打ち破り優勝。5年ぶりの日本一を掴み、囁かれていた「限界説」を実力ではねのけた。優勝インタビューでは、「プレースタイルや年齢で、マイナスに考えてしまうこともあった」と振り返りつつも、「卓球を20年やってきて、東京五輪は私にとって最高の舞台。(五輪があると信じて)頑張り続けるしかない」と、今夏への思いをにじませた。

「勝ちたいと思うほど勝てないのが卓球です。勝ちたい気持ちが緊張をつくり、動作と判断を狂わせる。練習では勝ちたい気持ちが重要ですが、試合の場合、これが一番の邪魔になるのです。だから本番では『負けてもいい』と思うことが必要です。日本ではそのように言うと『不謹慎だ』『やる気がないのか』などと言われますが、これを変えていかなくてはいけません。勝つためには『負けてもいい』と思うことが必要だと本人も周りも理解し、そう思って試合ができれば、メダルを取る可能性が見えてくると思います」(前出の伊藤氏)

 外圧に負けず自分の卓球ができれば、メダルは射程圏内なのだ。


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