ボーイズグループオーディションの竜頭蛇尾 メンバー決定時が人気ピークでデビュー後失速

2021/10/14 00:26配信【日刊ゲンダイ】

2020年にデビューしたJO1もオーディション番組出身(提供写真) 2020年にデビューしたJO1もオーディション番組出身(提供写真)

このところボーイズグループオーディション番組が活況だ。4月から日本テレビとHuluでオーディション過程を放映した「The First」から、7人組のBE:FIRST(ビーファースト)が誕生。来月3日にメジャーデビューを予定している。

 NiziUの生みの親、J.Y.Park(49)もまた「Nizi Project Season 2」として11月からボーイズグループオーディションを全国で開催。20年にデビューした11人組、JO1(ジェイオーワン)も、韓国の人気オーディション番組「PRODUCE 101」の日本版「PRODUCE 101 JAPAN」出身で、同番組は日本のボーイズグループオーディションブームの先駆け的存在だ。

■「早めに売りたい」音楽業界の事情も

 オーディションの過程を毎週放送し、メンバーが厳選される中、課題曲を先行リリース。デビューまで盛り上げ、まるで自分が“育成ゲーム”に参加しているかのような感覚でファンを取り込んでゆくのが特徴。ところが注目度は、メジャーデビューがピーク、その後失速しがちという難点も浮かび上がってきた。音楽評論家の富澤一誠氏がこう言う。

「野球でたとえると、ドラフトまでがピークの選手のようなもの。本来はプロになるためのひとつの過程なのに、オーディション番組はデビューすることが最終目標にすり替わり、番組で“人気”は得られたけれど、“実力”が伴わない。音楽業界も育成にかける体力がなくなり、早く売りたいという背景が結果的にタレント生命を短くする危険性をはらんでいる。韓国のBTSもオーディション番組出身ですが、オーディションは序の口で、韓国はデビュー後の鍛え方が段違い。歌、ダンス、トーク、キャラクター、語学と全てが良くて当たり前。さらに一家を背負っているというハングリーさもある。日本とは意識の差がありすぎます」

 先行リリース曲など新曲がランキング1位に入っても、ジャニーズや、EXILEらLDHグループに比べれば“瞬間風速”。トップ10圏外に落ちるのも早い。

「両社は下部組織があり、層も厚い。激戦を勝ち抜き、先輩のコンサートで下積みで得た“底力”が発揮されるのでしょう」(前出の富澤氏)

 ボーイズグループ発掘オーディションという“促成人気”。竜頭蛇尾では……。


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