中日・根尾をダメにする立浪監督の朝令暮改、私なら本格的に「投手」をやらせる(権藤博)

2022/05/14 00:26配信【日刊ゲンダイ】

打線で試行錯誤が続く根尾だが…(C)共同通信社 打線で試行錯誤が続く根尾だが…(C)共同通信社

【権藤博の「奔放主義」】

 またか……という思いでいる。さる10日のヤクルト戦で一軍復帰した、中日の根尾昂(22)のことである。

 プロ4年目を迎えた今季、根尾は外野手としてスタートした。決断したのは立浪和義監督で、就任早々、「外野で勝負させる」と明言。実際、開幕前には登録を昨年までの内野手から外野手に変更した。これまで、勝負するポジションが定まらず、あっちへフラフラ、こっちへフラフラとさせられていただけに、これで腰を据えてレギュラー取りに臨める、と楽しみにしていた。

 しかし、4月21日に一軍登録を抹消されると、立浪監督が今度は遊撃への再コンバートを決断したのだ。

 まあ、いい。遊撃はもともと、本人が希望しているポジション。聞けば、指揮官自ら本人に再コンバートの方針と意図を説明したという。そこまでしておいてさすがに、2度の朝令暮改はないだろう。

 そう思っていたら、一軍復帰戦で右翼を守っていたのだ。中日は今、主力野手にコロナ陽性者が相次ぐ緊急事態。それにしても、である。

■たらい回しにされるくらいなら……

 いまだに球団、首脳陣の腰が定まらないなら、いっそ、投手に転向させるのも手だと思う。根尾は大阪桐蔭高校時代、二刀流として活躍。主戦投手として、甲子園の春夏連覇を達成した。投手としても非凡なものを持っている。プロでは本人の希望もあって野手に絞ったが、もともとは投げて打って、自分のリズムをつくってきた。プロ入り後、打撃で試行錯誤が続いているのは、本人の問題以上に起用法に原因があるというのが私の考えだ。今からまた投手をやって通用するほどプロは甘くない、という意見はあるだろう。

 確かに、甘くはない。でも、今後も一軍と二軍、内野と外野をたらい回しにされるくらいなら、二刀流に挑戦させた方が、間違いなく本人の精神衛生上にはいいと断言できる。

 二軍降格中、根尾は8日のウエスタン・リーグの阪神戦で遊撃からマウンドに上がり、“プロ初登板”を経験した(3分の2回を3安打1失点)。片岡篤史二軍監督も粋なことをすると思ったが、なにより本人が「すごくうれしかった。機会があればまた投げていきたい」と高校時代以来となる甲子園での登板を楽しそうに振り返っていたのが印象的だった。

 セの首位争いを牽引するヤクルトには今年も生きのいい若手が出てきている。我慢強く起用する高津臣吾監督の胆力が選手の成長を促している。高津監督なら根尾をどう使うか。聞いてみたい。

(権藤博/野球評論家)


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