上島竜兵さんのキープボトルは今でも…誰からも愛された優しき「飲んべえ伝説」

2022/05/14 00:26配信【日刊ゲンダイ】

上島竜兵さん(C)日刊ゲンダイ 上島竜兵さん(C)日刊ゲンダイ

ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんとお酒は、切っても切れない関係だった。

 酒の席で酔っぱらっても、店員や他のお客の迷惑になるようなことは決してなく、騒ぎすぎの後輩をそっとたしなめ、店には気をつかい、接客したスタッフからは優しく、紳士的だったとの声が上がる。

■上下関係なき「竜兵会」

 中央線沿線の居酒屋で催された飲み会「竜兵会」には、自分から若手に声をかけて誘い、事務所などの垣根を越えたコミュニティーをつくった。ダウンタウンがテレビ収録後、後輩を連れて食事に行く姿をみて、うらやましいと思ったのがはじまりだったと上島さんは語っていた。

 面倒見は良くても、先輩風を吹かせたりしないのが上島流。上下関係も取っ払うどころか、自分から後輩の位置まで下りてきて、気楽にしゃべっていいという雰囲気をつくる。相談を持ちかけ、上島さんが泣きだすことも。テレビと同様の「いじられキャラ」を発揮し、「おい上島」と呼び捨てにされるような場所にあえてした。

 飲み代はすべて持ち、大勢が参加し一晩に何十万円になることも。有吉弘行(47)が日テレ系「進め!電波少年」のヒッチハイク企画後、低迷していた頃は10日連続で明け方近くまで飲みに誘い、タクシー代や小遣いまで渡していたという。当時40代。売れっ子で多忙だったが、「明日、早いから」などと言って、中座して帰ることはなかった。

 後輩たちが次々と売れて、自分を追い抜いていっても、喜ぶばかりだったようだ。明るく騒ぎ、笑いの絶えない楽しい酒で、上島さんは泣き上戸。「根っからの子分肌」と語り、後輩から慕われた。

「芸能人だけど芸能人ではないみたいな人で、寂しがりやなところがあったと思う。お酒が好きというより、みんなで集まっているのが好きだったんじゃないか」

 東京・中野の自宅近くの韓国料理店「オジャンドン」のキム店長はテレビやスポーツ紙などの取材に、そんな印象を語った。芋焼酎をロックで飲み、ホルモン鍋を注文し、店主や店員らと飲むこともあったと振り返る。

■「また今度ゆっくり来るね」

 ただ年齢を重ねるごとに、好きな酒もそう飲めなくなる。57歳の誕生日、乾杯から約1時間、焼酎2杯とウイスキーの水割りを飲んだところで上島さんはベロベロでろれつが回らなくなり、「もう駄目だ」「帰ろうかな」と繰り返したという。サプライズを用意していた有吉らは驚いて、後日「あんなに早いかね」とラジオなどで語っている。

「竜兵会」はそうして次第に回数が減っていき、2016年にテレビの企画でいったんは解散を宣言。昨年秋の番組企画で「オジャンドン」にメンバーが再集結したとき、上島さんはこう言ったという。

「また今度ゆっくり来るね」

 これが最後の来店となってしまった。店には専用グラスと、上島さんがキープした芋焼酎のボトルが今も主の帰りを待っている。

 ◇  ◇  ◇

■厚生労働省のホームページで紹介している主な悩み相談窓口

▽いのちの電話 0570-783-556(午前10時~午後10時)、0120-783-556(午後4時~同9時、毎月10日は午前8時~翌日午前8時)

▽こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556(対応の曜日・時間は都道府県により異なる)

▽よりそいホットライン 0120-279-338(24時間対応) 岩手、宮城、福島各県からは0120-279-226(24時間対応)


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