ハマスが男性兵士1人解放=ガザ終戦へ米に「努力」要求

2025/05/13 07:18配信【時事通信社】

【カイロ時事】パレスチナのイスラム組織ハマスは12日、自治区ガザで拘束していたイスラエル軍の男性兵士1人を解放した。イスラエルと米国の二重国籍者で、奪還はトランプ米政権の優先事項だった。ハマスは声明で「積極性と柔軟性を示した」と強調。見返りとして米国に「残虐な戦争を終結させるための継続的な努力」を求めた。イスラエルは解放確認後、停止していたガザ攻撃を再開した。 トランプ大統領はSNSへの投稿で「米国籍の最後の生存者が解放された」と歓迎した。イスラエルのメディアによると、男性は2023年10月のイスラエル奇襲の際、ハマスに捕らえられ、ガザ南部の地下トンネルでおりに監禁されていた。 この人質の解放に向けて、米国とハマスは異例の直接交渉を実施。イスラエルは協議の「枠外」に置かれた形だが、ネタニヤフ首相は声明で、ハマスに対する米国の政治的圧力と、イスラエルの軍事的圧力の成果だと主張。トランプ氏と電話会談し、残る人質58人の解放とハマス打倒を目指し、同氏が「緊密な連携」を約束したと説明した。 ガザの停戦交渉に関し、ネタニヤフ政権はカタールへの代表団派遣を決定。同政権は期限を定めた停戦は支持するものの、ハマスが要求する恒久停戦につながる合意には反対する姿勢とされる。トランプ氏の中東歴訪最終日に当たる16日までに道筋が付かなければ、イスラエルはガザでの軍事作戦拡大に踏み切る構えだ。


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