【ﾌﾞﾘｭｯｾﾙ時事】欧州連合(EU)欧州委員会は28日､米国と合意した新たな貿易協定の履行に向け､米国製品への関税撤廃などを盛り込んだ二つの法案を提示した｡米国によるEU産自動車への関税引き下げが､8月1日に遡及(そきゅう)して適用されることを確実にする狙いがある｡ 欧州委によると､第1の法案は米国の工業製品に対する関税撤廃に加え､米国産の水産物や一部農産品に優遇的な市場ｱｸｾｽを認める内容｡第2の法案では､ﾛﾌﾞｽﾀｰの無関税措置を延長し､加工品まで対象を拡大する｡法案は､欧州議会とEU理事会で審議される見通しだ｡