自民麻生氏、総裁選前倒し要求=議員動向に影響か―北海道連も賛成決定

2025/09/03 17:10配信【時事通信社】

自民党の麻生太郎最高顧問は3日、横浜市内のホテルで開いた麻生派の研修会で講演し、党総裁選の前倒しを要求する考えを表明した。石破茂首相(総裁)は続投に意欲を示しているが、首相経験者の麻生氏は党内に一定の影響力があり、前倒し推進派を勢いづかせる可能性がある。 麻生派は党内に唯一残る派閥で、43人が所属する。麻生氏は講演で「次の衆院選で勝利できる体制を整えることこそ、今から行わなければならないことだ」と指摘。「私自身は総裁選前倒しを要求する書面に署名し、提出すると決めている」と明言した。 麻生氏は「党内が一丸となってまい進できる体制を整えるにはどうすればいいか。一人ひとりがしっかり判断してもらえれば」と語り、総裁選前倒しへの賛否を個々の議員に委ねる姿勢も示した。 総裁選前倒しは党所属国会議員295人と47都道府県連の過半数(172)の要求で決まる。総裁選挙管理委員会からの2日の手続き通知を受け、議員と地方組織から態度表明が相次いだ。 党北海道連は3日の役員会と総務会で、総裁選前倒しを求めることを決定。道連会長を務める武部新・文部科学副大臣は「総裁選から新しい自民党は始まる」と記者団に語った。福島県連は2日に前倒しを求めないことを決めている。 政務三役では高村正大法務副大臣、穂坂泰デジタル副大臣も前倒しを要求する書面を提出する意向を自身のSNSで明らかにした。小泉進次郎農林水産相は東京都内で記者団に、賛否の明言を避けつつ、「(党参院選総括に明記された)『解党的出直し』の言葉は非常に重い。その通りの行動をしなければいけない」と述べた。 [時事通信社]


このニュースを読んでどう思う?

0 みんなの意見 0
良い!に回答しました
悪い!に回答しました