イスラエル、ガザ市「4割掌握」=南部に7万人移動か
2025/09/05 06:47配信【時事通信社】
【イスタンブール時事】イスラエル軍報道官は4日、パレスチナ自治区ガザの中心都市ガザ市の制圧作戦に関し、「現時点でガザ市の領域の40%を掌握している」と語った。その上で、「イスラム組織ハマスが決定的に敗北するまで圧力をかける」と強調し、ガザ市でハマスへの攻撃を今後さらに強化する意向を明らかにした。 イスラエル軍が全域の制圧を目指すガザ市には現在、約100万人が生活しており、軍事作戦が強化されれば、民間人の被害拡大は避けられない。AFP通信によると、イスラエル高官は3日、ガザ市のある北部の住民約7万人が南部へ移動したとの見方を表明。今後、100万人が南方へ移動すると予測したが、具体的な時期には言及しなかった。 イスラエル軍は4日から5日にかけてもガザで攻撃を続け、中東の衛星テレビ局アルジャジーラによれば、ガザ全域で両日合わせて約120人が死亡。支援物資を受け取ろうとした市民らも攻撃の犠牲となった。同テレビは、軍が既にガザ市中心部に展開していると伝えた。 [時事通信社]