光ファイバーで道路陥没を監視=NTTと産総研が実証成功
2025/10/21 18:26配信【時事通信社】
NTTと産業技術総合研究所は21日、地中の通信用光ファイバーで地面が陥没する危険性のある場所を検出する技術を開発し、実証実験に成功したと発表した。今後は自治体などと連携しながらシステム開発を進め、2026年度中の実用化を目指す。 車の走行などで地中に伝わる振動を、光ファイバーに特殊な信号を通して計測する。空洞ができた際に生じる振動の変化を高精度に検知できるため、異常の早期発見が期待できる。 従来の調査で用いられてきたレーダーや超音波はコストや手間が課題だった。既存の光ファイバーを活用することで、効率的かつ低コストで定期的に地盤の状況を監視できるようにする。 下水管などのインフラの老朽化に伴う陥没は全国で相次いでおり、今年1月には埼玉県八潮市で道路が陥没しトラック運転手が死亡した。