対外開放推進をアピール=輸入博で米関税けん制―中国首相

2025/11/05 11:25配信【時事通信社】

 【上海時事】中国の上海市で5日、第8回中国国際輸入博覧会が開幕した。李強首相は開幕式の演説で「中国の対外開放路線は揺るぎない」と強調。米国が高関税政策を打ち出す中、対外開放を推し進め、各国との関係強化を目指す方針をアピールした。 中国は今年発足した第2次トランプ米政権との間で激しい貿易戦争を繰り広げている。米中は先月末に行われた首脳会談で関税の引き下げに合意したものの、税率は依然高く、輸出規制など貿易摩擦の火種も残ったままだ。 李氏は「一国主義と保護主義が国際的な経済・貿易の秩序に深刻な打撃を与えている」と米国をけん制。その上で「高品質な商品とサービスが中国で受け入れられるよう取り組みを進める」と表明した。通信や医療の分野で外資規制を減らしていくという。 輸入博は第1次トランプ政権との貿易摩擦が激化した2018年に始まった。中国が輸入の拡大姿勢を示すことで、米国との緊張緩和につなげる狙いがあったとされる。 今年の会期は10日まで。主催者によると、過去最多の4000を超える企業や事業者が出展。日系企業ではトヨタ自動車やパナソニックホールディングスなどがブースを構えた。 [時事通信社]


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