直後の救助活動、問題なし=県道陥没事故で中間報告―埼玉
2025/12/19 19:45配信【時事通信社】
埼玉県八潮市の県道交差点で1月、道路が陥没しトラックが転落した事故で、草加八潮消防局が設置した専門家らによる検討委員会は19日、救助活動に関する中間報告書を公表し、事故直後の活動について「妥当性を欠くものではない」とした。今年度中にも最終報告書をまとめる予定。 報告書は、陥没穴が当初、地表が残ったまま内部が空洞化し、地下に向かって広がる「たこつぼ状」となっており、外側からの進入は極めて危険だったと指摘。穴の中央部から進入する方法を実施した消防の判断は「妥当性を欠くものではない」と評価した。一方で、状況把握の面ではドローンによる偵察や、はしご車を活用した進入方法も有効だった可能性があるとした。 また、トラックの荷台を引き上げた後、穴が拡大したことから運転手の救助作業を中断し、スロープ作成やがれき撤去の完了を待って再開したことについては、「現場の状況に鑑みると、安全かつ確実な救助活動は困難と認められ、誤ったものだったとは言えない」とした。
