南極条約会議が閉幕=中ロ反対でペンギン保護先送り―広島
2026/05/21 20:21配信【時事通信社】
南極の平和利用などを話し合う第48回南極条約協議国会議は21日、広島市で11日間の日程を終えて閉幕した。観光規制や絶滅危惧種のコウテイペンギンの「特別保護種」指定が主な議題となったが、いずれも合意に至らず、結論は先送りとなった。 会議の意思決定は協議国の全会一致が原則。コウテイペンギンの保護種指定を巡っては、圧倒的多数の国が支持したものの、中国が強く反対し、ロシアが同調。カナダ、ベラルーシ、トルコの協議国入りについても審議したが、いずれも意見が一致しなかった。 観光規制に関しては、アクセスできるシーズンや場所を限定することや、課金する案を議論した。透明性の向上についても意見が交わされ、各国に情報共有を促す決議が採択された。 会議では、ウクライナの代表団が、自国の科学者がロシアに拘束されているとして即時釈放を要求し、ロシア代表団が反論する場面もあった。 議長を務めた外務省の宇山秀樹担当大使は記者会見で「地政学的対立が影響していないとは言い切れない」としつつ、「分断と対立の時代にあっても、できる限りの国際協力を進めるメッセージを広島から出せた」と成果を強調した。
