核廃絶へ「出口見えない」=NPT決裂に被爆者落胆―広島・長崎

2026/05/23 15:41配信【時事通信社】

 核拡散防止条約(NPT)再検討会議が成果文書を採択できず、3回連続で決裂したことを受け、広島と長崎の被爆者らは23日、落胆や憤りをあらわにした。 広島県原爆被害者団体協議会(県被団協)の箕牧智之理事長(84)は「暗いトンネルの中に迷い込んだようで、出口が見えない。世界はどこに向かうのか」と肩を落とす。「各国が言いたい放題で譲らなければ戦争になりかねない。被爆国の日本こそが強いリーダーシップを発揮してほしい」と求めた。 長崎で被爆した医師の朝長万左男さん(82)は会期中、米ニューヨークで関連イベントなどに出席した。「NPTの仕組みが壊れるのではないかという不安を抱く」と懸念する一方、「われわれは核廃絶を諦めておらず、締約国の人も諦めているわけではない」と強調。「国連の場でもう少しいろんな角度から議論しないといけない。日本政府が取り持ってほしい」と訴えた。 長崎市の鈴木史朗市長は報道陣の取材に、「大きな失望を感じている。(不採択は)分断と対立の深刻な事態を改めて浮き彫りにさせている」と憤った。広島市の松井一実市長はコメントを発表し、核廃絶という被爆者の切実な願いを「三たび国際社会の対立の中に置き去りにした」と危機感を表明した。 


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