高市政権が強行する皇室典範改正、文春“中傷動画”追及の沈黙、森保監督続投論の違和感――週刊誌が映す日本の現在地

2026/07/14 12:00配信【サイゾー】

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<今週の注目記事>

1「独白100分 橋本愛に『ハラスメント』報道 佐藤二朗(57)が語った『全真相』」(「週刊新潮」7月16日号)

2「愛子さまを『二級皇族』に 皇室典範改正案の残酷さ」(「サンデー毎日」7月19日号)

3「安倍晋三が『君は政治の現実が分かってない』高市首相の重大欠陥」(「週刊文春」7月16日号)

4「専門家の警告を無視した高市官邸の“罪”」(「週刊新潮」7月16日号)

5「財務省が企む『医療費爆上げ計画』」(「週刊ポスト」7月24・31日号)

6「森保一監督続投で本当にいいの?」(「週刊文春」7月16日号)

7「トランプ資産報告書の中身」(「週刊文春」7月16日号)

8「田中みな実の脱あざとすぎ人生」(「週刊文春」7月16日号)

9「史上最凶 風俗スカウト集団ナチュラルの全貌」(「週刊文春」7月16日号)

10「日本人には理解不能 韓国で袋叩きにあう洪明甫前監督に米国亡命説」(「週刊新潮」7月16日号)


 今週は腹が立つことが多かった。


 作家の林真理子が『80代になるとたいていボケるか死ぬ。70代は神様から与えられた特別な時間』(幻冬舎新書)という本を出したらしい。


 林は70代前半らしいが、私のような80歳を超えた人間には腹立たしいというか、「いい加減にせいよ」といいたくなるタイトルである。


 俺の周りには80オーバーが多くいるが、現役で頑張っている人たちは多い。


 たしかに、80代になると認知症になる人が増えるとはいわれるが、そうでない人も多くいる。


 私は編集者という仕事柄、多くの死を見てきた。週刊現代編集部員でも、50代前半で亡くなってしまった優秀な編集者がいっぱいいた。


 私の頃は、週刊誌の編集長をやった人間は60歳まで生きられないといわれた。事実、名を成した多くの名編集長が還暦を待たずして亡くなってしまった。


 手前勝手にいわせてもらえば、週刊誌屋というのは過酷な仕事である。人と会い、酒を飲み、カラオケを歌い、朝方までゴールデン街で侃々諤々、喧嘩のような口論をして、朝方帰り、3~4時間寝て、フラフラと昼の街に出ていくのだ。


 当てがあるわけではなかったが、入社当時、朝起きて真っ先にやったのはホテルの催事をチェックすることだった。


 あの頃も、政治家の資金集めのパーティーはオオクラや帝国、ニューオータニが多かった。


 それを書き留めて、夜、取材と称してパーティに潜り込み、政治家や官僚、企業の社長などに名刺を配り、色よい返事をしてくれた人間に、翌日電話をしてアポを取る。


 そうやって人脈を増やしていった。3年で1万枚の名刺が溜まった。嬉しかった。


 パソコンもスマホもFAXもなかった時代だった。人に会うのがなかなか容易いことではなかった時代だった。


 睡眠を削って人に会いに行かなくてはならない。酒は浴びるほど呑んだ。映画を観た。歌舞伎からクラシック音楽まで観た、聞いた。


 それが自分の血となり肉になったのは、私がFRIDAYの編集長になった頃からだった。


 あの時代から早、40年以上の時が過ぎた。たしかに頭はボケてきているし、パソコンを使うのは割合早かったから、漢字はほとんど忘れた。


 体は老人病の宝庫だし、杖をついても満足に歩けなくなった。だが、人間80年も生きてくれば当然のことで、それが恥ずかしい、みっともないなんて思わない。


 たしかに私から見れば70歳はまだ若い。鼻垂れ小僧だ。


 だが、人生は80歳からが面白いという本もある。今、外国では「生き甲斐」が「IKIGAI」という英語になってブームだと読んだことがある。


 毎朝、起きた時に「これをやろう」「あれに会いたい」という生き甲斐があれば、古びた人間、老人は楽しく生きられるそうだ。


 80代の人間がみなボケで、生き甲斐喪失人間ばかりだと思っている林真理子に、一発食らわせなければいけないだろうな。


 今一つは、週刊文春が火を付けた、高市陣営がつくり垂れ流していた中傷動画問題である。


 連続追及していたのに、先週からパタッとやめてしまった。なぜなのか?


 高市首相の公設第一秘書とタッグを組んで総裁選や衆院選で、大量の相手候補を中傷する動画をつくり、SNSで流れていたのは事実なのか?


 動画づくりを手伝っていたと告白している松井健なる人物のいい加減さが、他誌で報じられているが、文春も、その男の口車に乗せられて、マンマとはめられたのではないのか?


 ここの2週の「沈黙」はいったいどうしたことだろう。


 動画などに写り込んでいた写真が、だいぶ後の写真が紛れ込んでいて、時系列的にあり得ないと考え、それらを一時停止したが、その裏で何が起こっているのか。


 文春は、ネットはもちろん、新聞やテレビよりも信頼度の高いメディアである。間違った時は間違ったといわないと、文春の社会的信用が地に堕ちる。


 文春の「言い訳」を早く聞きたい。


 さて、今週の第一報は、世界中でブームを起こしているサッカーW杯のお話である。


 サッカーに不思議の勝ちなし。今週行われるサッカーW杯の準決勝へ進んだ4チームは、誰からも強いといわれる1位から4位までのチームが残った。


 はなから世界で上位ではなかった日本代表は、お呼びではなかったのだ。


 それにしては、森保一監督に対する批判の声はあまり聞こえない。


 だが、お隣の韓国では、北中米W杯のグループリーグで敗退した韓国代表には、激しいバッシングが起き、中でも洪監督に対して李在明大統領は、「無能な人物を指揮官に選べば、結果は火を見るより明らかだ」と激烈に批判しているそうだ。


 スポーツの世界は結果がすべてといわれるが、「洪監督入店禁止」の店もあるという。


 そのため洪監督はすでに、家族の住んでいるアメリカのロサンゼルスへ出国し、亡命するのではないかとまでいわれているようだ。


 今後捜査は本格化し、監督の選考過程も調査するための聴聞会が開かれるそうだが、それに監督が応じなければ“非国民”扱いになり、2度と韓国の地は踏めないことになるといわれているそうだ。


 いやはやたかがサッカー、されどサッカー。日本はまだまだ甘いということか。


 話は全然違うが、ここにコメントを出している旧知の「コリア・レポート」編集長の辺真一も健在のようだし、産経新聞のソウル駐在客員論説委員の黒田勝弘もご活躍のようだ。まだまだ長生きして、健筆をふるってください。


 お次は史上“最凶”といわれる風俗スカウト集団「ナチュラル」の全貌を暴こうとしている文春の記事。


 これまでも様々な週刊誌が「ナチュラル」の実態を報じてきたが、大物は捕まるが、組織自体は微動だにしないようだ。


 文春によれば、法廷に立った筋骨隆々の男は肩を怒らせ、淡々とした口調で起訴内容を認めた。5月21日、東京地裁で行われたのは、国内最大規模のスカウト集団「ナチュラル」会長の「木山」こと小畑寬昭被告(41)。彼の初公判だという。


 2023年から翌年にかけて、スカウトした女性を性風俗店に斡旋したとして、職業安定法違反(有害業務の紹介)に問われている。


「木山は六代目山口組系落合金町連合幹部に六十万円のみかじめ料を支払ったとして、昨年一月に東京都暴力団排除条例違反の疑いで逮捕状が発付されました。その後、逃亡。今年一月二十一日、公開手配のポスター千枚を作成し、公開捜査に切り替えたところ『奄美に似ている人物がいる』という情報提供があったのです」(社会部記者)


 潜伏先の奄美大島で身柄が確保されたのは、同月26日夜。その後、職業安定法違反容疑などで再逮捕された。


 文春によれば、「広告ナビ」「ホワイト」「スマイル」などと名称を変えながら活動を続ける匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)の代表格であるナチュラルは約1500人のメンバーを擁し、全国の風俗店などから掻き集めたブラックマネーは年約50億円を超えるという。


 暴力団とは共存関係で、多額の資金が流れていると見られる。木山が一代で創り上げた組織だそうである。


「一九八五年二月、木山は双子の兄として埼玉県入間市に生まれた。出生時の名は小長谷寛昭。


 父は都内の小学校で教鞭をとり、後に校長を歴任した名物教師だった。教育熱心な家庭に生まれた少年時代の木山は野球に没頭。自宅の庭でバットを振り回し、『長嶋茂雄みたいになりたいんだよね』と周囲に語った。小中学校時代の同級生が明かす。


『小学四年生の秋、兄弟は現役自衛隊員が監督をやっている少年野球チームに入団。僕らの代は入間市で三位に入るくらい強く、アイツらは野球一筋で上手かった。二人とも健康志向で懸垂など筋トレが好きだった』」(文春)


 武蔵越生高校にはスポーツ推薦で入学。だが野球では芽が出なかったそうだ。


 高校卒業後、地元の駿河台大学に進学。野球を続けたが、ここでも芽は出なかった。


 その頃から、木山は西東京随一の歓楽街、立川という新天地に身を置き始め、2006年、21歳の彼は、立川のスカウト集団Lの門を叩いたというのだ。


 当時を知るLの元幹部が記憶を辿る。


「あいつは収入が安定している自衛隊の入隊などに失敗して、仕事を求めてうちに入ってきたんです」


 しかし、「地元のツッパリに虐められて上司が助けに行ったほど弱い奴だったけど、『稼ぎたい』という欲が強かった。仕事をするのは週2?4回くらい。立川ではまったく結果を残せなかった」(同前)


 そんな奴がなぜ?


 立川では芽が出ないと思ったのだろう、ショバを歌舞伎町に変えるといったそうだ。


 弟2人を入れて、歌舞伎町でようやく頭角を現していった。


「組織が急拡大するにつれ、彼らは暴力性を身に纏い始める。二十年六月、歌舞伎町で暴力団の縄張りを荒らしたとして、ナチュラルは暴力団から大掛かりな襲撃を受けた。約五カ月後の同年十月、警視庁は住吉会系組員の男四人と、ナチュラルの男三人を暴力行為等処罰法違反や傷害の容疑で逮捕した。


『木山は警察の捜査を逃れるため、戸籍上の名前を「西田」に変えていた。その後も「西方」「小畑」と頻繁に改姓した」(捜査関係者)』(文春)


 木山と十年来の付き合いのある旧友がこういう。


「ナチュラルのメンバーは、トラブると必ず木山さんを呼ぶ。彼は昼夜問わず遠方にいても『今から行きます』と、絶対に駆けつけてケツを拭く(トラブル処理をする)。自分のところの若い奴に非がないと分かると攻撃に転じ、歌舞伎町の駐車場で数人相手に一人タイマン張っていましたね」


 トラブル解決に万全を期すため深酒を厳に慎み、仲間に対しても過剰なまでの警戒を怠らなかったという。


「写真は絶対に撮らせず、『LINEは流出するから怖い』と言って、連絡は常に電話か、ショートメッセージだった」(同前)


 「警戒心」に加え、木山を象徴するキーワードの1つが、徹底した「礼儀」である。ある警察関係者が、木山の印象について語る。


「常に敬語で腰が低く、まるで企業の社長のよう。面識のある捜査員に対しては開口一番、『うちの奴が迷惑かけてすみません』と話していた。私はヤクザの直参クラスや怒羅権の幹部など様々な人間を見てきましたが、木山はずば抜けて礼儀正しかった。『付いてくる人間もいるだろうな』というのが正直な感想です」


 よくいわれることだが、ナチュラルは普通の企業のような組織だという。会長以下、執行役員や代表・専務、本部長など、一般企業のような役職がある。スカウトたちを統括するのが、「本社」と呼ばれるメンバーだ。


「集金課、総務課、アプリ課など様々な部門に分かれている。警察当局を『ウイルス』『プロ』と呼んで敵視していますが、プロ課は警察対策を担う部署で、風営法改正についての勉強会も開いている。組織防衛を担う防衛部という部署もある。本社には約百五十人が所属している」(社会部デスク)


 主な収益源はスカウトバックと呼ばれる違法な紹介料。女性を風俗店に斡旋すると、毎月の稼ぎの約15%が入ってくるそうである。


「女性が働く限り入ってくるので、月百万以上を稼ぐやり手スカウトも多い。中には月一千万円以上を手にする人間もいる」(同前)


 これも毎度いわれることだが、ナチュラルという組織の異質さを物語るのが、iPhone特化型の“闇アプリ”「Chat Alpha(チャットアルファ)」を数千万円かけて、独自で開発したことだ。


 このアプリは23年以降、全メンバーへの導入が義務化されたが、女性を風俗店などに紹介するための求人情報の閲覧や、スカウトバックのシステム管理など実務上の機能だけではなく、メンバーが逮捕された際に遠隔操作でデータを削除する機能もある。また、メンバーの裏切りを監視するため、GPS機能で常にメンバーの居場所が分かる仕組みになっているというのだからすごい。


「既製のアプリに改良を加えたものですが、アップルから企業向けMDM(モバイルデバイス管理)の認可をもらうには法人格が必要。そこで、木山は日本の警察の目を逃れるため、IT立国のエストニアに法人を作った。実際、ナチュラルは木山の一番下の弟の名義で申請しています」(捜査幹部)


 アプリを設計したとされているのがX。Xは慶應大学SFC卒で、在学中は自然言語処理や認知科学の領域を研究していたという。


 いまだに組織は崩壊していない。


「双子の弟はまだメンバーにいる。兄弟が創り上げた本社の仕組みが強固で、システマチックなため、会長が不在でも回っているようです」(捜査関係者)


 頭を捕らえても、組織はすぐに次のトップに首を挿げ替える。警察とのいたちごっこはまだ終わらないようである。



 ところで、学生時代に準ミス青山に輝き、2009年にTBSに入社し、その後辞めてフリーになり、グラビアにバラエティに、女優にと活躍していた田中みな実(39)が、元KAT-TUNの亀梨和也(40)との結婚と妊娠を発表した。


 ラジオ番組で、喜びを滲ませつつも、「年齢も年齢ですし。無事に生まれてくるかどうかドキドキしているので」と心境を明かしたという。


「お泊り愛が報じられたオリエンタルラジオの藤森慎吾と結婚間近と言われたが、十五年に破局。『私が重かった』と失恋もネタにして“あざといキャラ”を続けたが、本人は『これでは局アナ時代と変わらない』と不満げだった」(芸能記者)


 転機となったのは17年の雑誌『anan』の美乳特集だったと、文春はいう。


「バストを肘で隠した“肘ブラ”セミヌードで表紙を飾ると、女性人気が急上昇。美のために努力と投資を惜しまない姿が共感を呼び、十九年に発売した写真集は累計七十万部の大ヒットを記録した」(女性誌記者)


 桃尻を作るガードルや粘膜リップなどの商品開発を行う一方で、演技にも挑戦。


「『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日)で、眼帯姿の狂気的な女性を怪演。20年に事務所を移籍するとバラエティを脱し、女優の肩書にこだわった」(同前)


 亀梨と“運命”の出会いを果たしたのは23年だという。


「亀梨も若い頃からスキンケアをしてきた美容通で、雑誌『MAQUIA』での対談をきっかけに意気投合。同年に撮影していた初共演となるドラマ『Destiny』(テレ朝)の現場でも、田中が亀梨に使い方のメモを添えたコスメをプレゼントして急接近していた」(テレビ関係者)


 一度は破局説も出たようだが、妊娠したのだから、円満なのだろう。生きること、有名になることにどん欲な田中だから、このまま家庭に入るとは考えられないが、お幸せに。


 お次はトランプ大統領の儲け方のすさまじさをレポートしている文春から。


 元々トランプにはインサイダー疑惑が取りざたされてきた。


 イランに戦争を仕掛ける。勝手に停戦合意を破る。また停戦へ向けて話し合いを始める。そのたびに原油価格は乱高下し、世界中の株価も激しく動く。


 何しろ自分で判断するのだから、その前に株でも原油でも売り買いすれば儲かること間違いない。


 文春によれば、米政府倫理局がトランプ大統領の2025年分の資産報告書を公開したという。全927頁に及び、8頁だったオバマ氏、11頁だったバイデン氏と比べて異例の長さ。


 総収入は22億ドル(約3500億円)にのぼり、歴代大統領で突出した稼ぎぶりを誇るが、「大統領の地位を利用して私腹を肥やしたのでは」との疑念が浮かんでいる。当然である。


「矛先が向けられたのは、総額十四億ドルの収入を得た暗号資産である。自身の名を冠した公式暗号資産「$TRUMP」のライセンス契約金として六億三千万ドルを得たトランプ氏。しかし、ステーブルコイン関連法への署名など暗号資産を推進してきたのは周知の事実だ。しかも、法整備の前には息子らが関連企業を設立。そこからも五億九千万ドルを得ている。


 他方、$TRUMPは最高値の約七十五ドルから、現在は約一・七ドルまで九七%下落。大損した出資者を尻目に、トランプ氏は価格に関係なく、取引のたびにライセンス料が入る。


 二万件を超える株式売買にも疑いの目が。移民拘束者数が急増した際は民間の刑務所会社の株を買い増し、各国への関税を発動・停止する直前に数百件の取引を行うなど、インサイダー疑惑も浮上しているのだ。


 リゾート事業では、私邸『マールアラーゴ』の会員制クラブの収益が前年比5割増の七千七百万ドル。再選直前に会員権を百万ドルに値上げし、昨年五月には$TRUMPの保有者上位二百二十人との夕食会を主催するなど、『現職大統領と直接話せる』機会を最大の売りとする」(文春)


 彼は「カネを払えさえすれば近づける」大統領だ。


 アラブ首長国連邦やサウジアラビアの開発案件など、海外収入は1億1700万ドルを超えるという。トランプ氏個人に海外から資金が流れることで、米国の政策が歪められる懸念もあるが、そんなことは知っちゃいないとトランプ大統領だったらいうだろうな。


 文春によれば、ほかにも、メタをはじめメディアからの訴訟和解金8000万ドルに加え、トランプグッズ(腕時計で470万ドル、聖書で20万ドル超、香水で6万7000ドル)のライセンス料など副収入も多数。さらにはサッカーW杯の決勝チケット10枚(約1万5000ドル)など、計37万ドル相当の贈答品も受け取っているという。


 カネになるものなら何でもウエルカムなのだ。


「“荒稼ぎ”について記者団から問われ、カタールから贈られた四億ドル相当の大統領専用機を背に、『資産運用には関与しておらず、専門のファンドに任せている』と語ったトランプ氏。専用機は、退任後に自身の財団へ譲渡する計画だ」(同)


 ここまでカネの亡者になれるトランプという男は大統領の座も、金儲けの椅子に過ぎないのだろう。


 トランプに「人の道」を説いても時間の無駄だ。


 先程、韓国のサッカーW杯の監督が、予選で惨敗して国外に逃げたという話をしたが、こちらの日本では、またまたまたベスト16にも入れず敗退したというのに、森保一監督は後ろ指を指されることもなく、続投の声も多いようだ。


 だが、負けは負け。責任を取り、後進に道を譲るべきではないかという声が、当然ながら湧き上がっているようだ。


「〈自分の力不足〉と、ブラジル戦を振り返った森保氏。監督として、有効な手立てを打てなかったのは事実だ。後半二十一分、三十三分に二人ずつ選手を交代させたが、十八年のロシアW杯で共に代表コーチを務めた手倉森誠氏は観戦しながら、『あれ? ヤバいんじゃないか……』と思ったという。


『途中出場の選手の動きが悪く、日本は「耐える」という選択肢しか取れなかったのが残念。堂安律や中村敬斗がベンチに下がると、ボールを保持して、流れを取り返せる選手がいなくなってしまった。延長戦やPK戦を見越していたのだと思うけれど、そんな戦いしかできなかった』」(文春)


 後手に回った日本はサンドバッグのように攻め立てられて敗退した。


「日本代表は“一体感”がウリだったが、実はチーム内に温度差はあったようだ。


『練習の初めのボール回しで、メンバーが固定されがちでした。堂安、板倉滉、長友佑都ら主力や年長者が固まって楽しそうにしていた一方、後藤啓介、塩貝健人、伊藤洋輝ら大人しい選手は淡々と練習していた。板倉は主将ですし長友も「空気清浄機」として呼ばれているわけで、若手に混ざればいいのにと感じました』(前出・ライター)」(同)


 直前や試合中、けが人が多く出たことも不運だった。


 敗退後、善戦ムードを煽る報道が多い中、サポートメンバーの吉田麻也は、現実を見つめる発言をしたという。


「今回はチュニジアにしか勝っていない」


 前回のカタールW杯ではドイツ、スペインという強豪を撃破したが、今大会は格下相手に1勝しただけだ。前出の手倉森もこういう。


「(森保監督の)8年間で日本の底上げにはなった。ただ、本大会でトーナメントでは勝てない。それでは前と同じじゃん」


 だが、新聞各紙は既に、宮本恒靖会長率いる日本サッカー協会(JFA)が、「森保監督に続投を打診」と報じている。一体なぜなのか。


「外国人監督のネックは年俸。有名監督を連れてくるには数億円が必要。JFAは二十三年に持ちビルを売却するほどカネがない。森保監督の年俸は現在推定約二億円ですが、同じ金額で“当たりはずれ”のある外国人監督を呼んで失敗するなら、日本人監督の方が無難。それゆえ後任は森保氏の続投も含めた日本人が基本線なのです」(前出・デスク)


 後任を巡っては、本田圭佑が名乗り出たことが話題になったが、監督に必要なライセンスを取得してもいないので現実的ではない。ウルトラCとして囁かれるのがこういう説だという。


「長谷部誠コーチの昇格です。代表の大半を海外組が占める中、森保氏はJリーグしか知らない『国内組』。ドイツでプレーも指導も経験した長谷部氏は、監督に必要なライセンスを来年には恐らく獲得できる。森保氏を総監督に据え、長谷部氏を監督にするプランはありえなくはない」(デスク)


 長谷部なら人望もありそうだし、選手たちの心を「整えられる」かもしれない。


 やはり、次のサッカーW杯は、新しい盃にするべきであろう。今の日本は、経験よりも、しゃにむに勝つことに拘る監督が必要なはずだ。


 お次はポストから。


 ポストによれば、減税論議がうまくいかない高市首相は、その代わりに力を入れているのが社会保険料の引き下げだという。


 ポストは、年収350万円の単身者の場合、所得税・住民税は年間21万円なのに、社会保険料は年間50万円を超えるという。


 そこで現役世代の保険料率の上昇を止め、引き下げていくと大口を叩いたのである。


 連立相手である維新も合意。しかしである。この裏には、後期高齢者の窓口負担を一律3割へ引き上げるという財務省の企みがあるというのだ。


 現在、病院で支払う医療費の負担は、70から74までの自己負担率が原則2割、75歳以上の後期高齢者は原則1割。


 それを一律、可及的速やかに現役世代と同じ3割負担にしてしまえというのである。


 厚労省の調査では75歳以上の平均医療費は年間約95万円。1割負担なら9万5千円だが、3割になれば28万5千円に跳ね上がる。


 さらに75歳以上の保険料も上げる。現在、後期高齢者の平均保険料は月額7192円だが、それを月額9760円にしようというのである。


 もはや、75歳以上の高齢者は生きている必要がない。すぐに死んでくれといわんばかりの酷税である。


 私なんか、外で散歩するのは、医者か病院に行く時だけである。それでも週に2、3回は行くから結構な運動になる。


 だが、医療費もそうだが、薬代もバカにならない。毎日、馬が食うように薬をバクバク飲んでいるから、飯いらずである。


 薬で生かされているようなものだ。その医者も薬も高くて行けない、飲めないとなれば、あっという間にご臨終である。


 財務省、厚労省の役人たちも、政治家も、必ず年を取る。長幼の序なんて言葉が死語になったこの国では、役人たちが平気で「姥捨て・爺捨て」を企んでいる。


 嫌な国だな~。


 さて、新潮は、7月1日に毎日新聞と共同通信が報じた、「6月に中国当局が、東京に本社を置く大手重電・富士電機グループの社員2名を逮捕した」という事例を出す。現地メディアは、大連から規制対象になっているレアアース磁石を日本に持ち出そうとして、それが露見して拘束されたと報じている。


 今後、起訴するか否かの判断まで最長7カ月、裁判が始まれば判決が出るまでに2年~3年はかかり、有罪となれば5年以下の懲役か、重ければ5年以上の刑が科せられるとみている。


 つまり、中国側は、レアアース規制に本腰を入れているというのである。


 しかも、富士電機を始めレアアースの規制に苦しむ企業は官邸に対して、早急な対策を求めていたという。


 しかし、高市官邸は1月時点でも何ら対策をとらず、危機感がなかった。だが、中国は本気で経済戦争を仕掛けてきているというのである。


 キヤノングローバル戦略研究所の上席研究員で中国研究センター長を務める峯村健司はこういう。


「最大の問題は、せっかく国家情報局が創設されても対中インテリジェンスに詳しい専門人材がいなければ機能しない、という点です。官民挙げてインテリジェンス機能を強化しなければ、日本は“第二の敗戦”を迎えるのではないかと危惧しています。私は年間100社くらいの企業に向けて講演をしていますが、拘束などのリスクについて9割以上の企業が何ら対策を講じていません」


 中国は確実に「レアアース」を外交カードとして使い、武器にしようとしているというのである。


 中国に工場を持つ企業の幹部は、中国は資源外交を巧みに行いながら、自国の産業強化に繋げているが、日本はその場しのぎ。


 高市首相が中国に厳しいことをいうのは構わないが、中国がどのように反応し、日本企業にどのような影響が及ぶのか、その対策まで用意してくれなければ、結局、負担は民間企業が負うことになると話す。


 もっともだろう。口は禍の元。いいっ放しで責任を取らないトップなんていらない!


 当然ながら高市首相の評判が悪い。それなのになぜか支持率が下がらない。


 こんな奇妙な政権、これまでになかった。なぜなのか? どこのメディアもわかりやすく解説してくれない。


 本当のところは、彼ら自身もどうしてそうなのかわからないからであろう。


 私は、その大きな理由と考えるのが、自民党の腰抜けたちだ。数に胡坐をかいて、何をしなければならないのかという存在理由を忘れ、高市首相のいうことにただ頭を下げているだけ。


 野党も、案外だった中道改革連合の小川淳也を始め、少数野党だから何をいっても……と諦めているように見える。


 私的に見て、高市政権は安倍晋三元首相の政権時代より悪くなっている。


 有効な経済政策を打てず、喫緊ではないスパイ防止法や国旗毀損罪、その上、皇室典範を改悪しようとしている。


 これほどの悪法の数々を、大した議論も尽くさず、次から次へと通してしまったことがあっただろうか。


 その中には、女性だから、他にいい人がいないからという「理由にもならない理由」で、高市自民党に投票した有権者も同罪である。


 文春は、安倍と高市の違いを縷々書いているが、そんなことより、高市の公設第一秘書・木下豪志が関わったと報じた「中傷動画疑惑」をなぜ、この会期末の一番大事な時期に引っ込めてしまったのか?


 野党は、国会で「週刊文春によれば」と連呼し、高市を追い込み、彼女をしどろもどろにさせた。


 会期末へきて、高市首相は「木下秘書の陳述書を提出し、それをもって答弁とさせていただきたい」と逃げの一手。


 最後の止めを刺せるかというところまで来たのに、突然、文春の追及が止まってしまった。


 これまで文春だけが頼りだった野党は、振りかざすものがなくなってしまったため、腰砕けに。


 高市首相はホッとしているだろう。


 彼女は、「ほらみなさい、あんないかがわしい人間のいうことを真に受けて、中傷動画を作成していたなどと嘘八百を文春は報じた。それみたことか」と高笑いしているかもしれない。


 国会も閉会してしまい、事の真偽は有耶無耶になる。このままでは文春の負けである。


 松井健という男のいい分だけをまるまる信じ、彼の視点だけで報じてきたことが、週刊現代の「松井の経歴詐称」の指摘で、松井のいうことが信じられなくなったのか?


 裏取りをどこまでしたのか? 文春は誤報したのか?


 文春砲の致命的な汚点になるかもしれない。先にもいったように、文春は大きなページを使って、事の経緯を説明する責任がある。


 誤報だったらそのことを謝罪するべきであろう。早いほうがいい。


 先週文春が報じた佐藤二朗のセクハラ問題でも、連載している作家の林真理子に、


「文春は女優に甘い。フジはともかくコンプラにおっかなびっくり。あんな弁護士の作文出して、世間が納得すると思わない方がいい。私は佐藤(二朗=筆者注)さんに味方します。『爆弾』よかったし」


 と書かれてしまった。


 私も映画『爆弾』の佐藤の演技は「怪演」だったと思うし、今回の橋本愛とのトラブルは、先週も書いたが、橋本側に同情しない。


 文春は、連載している彼女を慮って、佐藤がセクハラだと誇大妄想的な特集を組んだが、本当の悪はフジテレビだ。相手を間違えた。


 文春、どうした! 御社が出している『元祖スキャンダリスト黒岩涙香』(文春新書)でも読み直したほうがいい。


 さて、安倍元首相は高市を応援してはいたが、心底からではなかったようだ。それはこういう記述でわかる。


 「安倍氏が高市首相の政治姿勢を厳しく叱ったこともあったという。安倍氏が十五年に発表した七十年談話。『侵略』『お詫び』などの言葉を盛り込み、歴代内閣が示した立場を継承した。


『安倍氏は保守層の反発を十分に想定した上で、専門家や側近の意見を幅広く聞き、談話の発表に踏み切った。すると、高市氏が乗り込んできて「なんでこんなもの(言葉)を入れたんですか!」などと食ってかかったのです』(安倍氏側近)


 しかし、安倍氏はピシャリと叱りつけたという。


『君は政治の現実を何も分かってない!』」


 さらに付け加えればこんなエピソードもある。


 保守派の論客である佐伯啓思もこういっている。


「高市総理も若手議員のころ、日本の戦争責任に関して、『私は戦争の当事者ではないのだから、反省などしていない』と言っていました」


 この程度の女性なのである。


 国民諸君! 早く高市政権の支持率を下げ、もう少し真っ当な政治家をトップにしようじゃないか。


 何度もいうように、愛子天皇の可能性を完全に葬り去り、愛子さんが結婚してからも公務に縛り付ける“女性蔑視”としか思われない「皇室典範」改正案が成立しようとしている。


 国民の7、8割が愛子天皇を望んでいるのに、その“総意”を無視した高市早苗首相と麻生太郎副総裁の「クーデター」ではないか。天皇制を崩壊に至らせる暴挙ではないかとの批判が噴出している。


 朝日・毎日・読売・日経を始め、地方紙の多くも社説で反対を表明していた。


 朝日新聞(デジタル7月10日 5時00分)はこう書いている。


《結婚した女性皇族に住民基本台帳法を適用するなど、女性皇族の配偶者や子を皇族としないことを前提とした仕組みが、突如として政府案に盛り込まれた。


 さらに問題なのが、戦後間もなく皇籍を離れた旧11宮家の男性子孫を養子として迎えることができ、その養子の男性子孫は皇位継承資格を持つと明示したことだ。


 女性・女系天皇への道をできる限りふさいでおこうという思惑が前面に出た形だ。


 天皇制に埋め込まれた男性第一主義を見直す好機だったのが、これではかえって男尊女卑を歪(いびつ)に反映する制度になってしまう。養子推進派の論理は、女性は決して皇位継承にはかかわらせないが、補佐的な役割としてはとどまってほしいという身勝手なものに映る。(中略)与党は成立ありきの姿勢を改めるべきだ。野党も安易な妥協に流されてはならない。必要なのは採決を急ぐことではなく、国民的な理解と納得を得る丁寧な議論である。このままの成立は許されない。》


 一部のテレビを除いて多くのメディアや元宮内庁長官、旧皇族が疑問を呈し、天皇までが、「多くの国民の理解を得るように」といっていたのに、高市首相は「民意を無視」したのである。


 私は、皇室典範改正は、今国会で成立させるのは無理だろうと考えていた。自分の甘さを恥じるばかりだが、「愛子さんを天皇にするか否か」というテーマだから、国民の側から反対の声が澎湃と湧きあがり、全国に燎原の火のごとく広がり、高市首相もこれを無視することはできるはずはないと考えた。


 しかし、時はまさにサッカーW杯で、普段サッカーファンでない者までテレビやパソコン、スマホにかじりつき、天皇制を変容させてしまう重要な法案が、強引な数の力で押し通されようとしていることへの関心が薄れていた。


 時の政府が、国民から反発を受ける法案を通したい時、大きなイベント開催時にこっそり成立させてしまうのはよく使う手法である。


 この改正案が成立すれば、愛子さんの将来に暗雲が立ち込める。


 皇室ウオッチャーの森暢平成城大教授はサンデー毎日で「今回の改正は愛子さまを二級皇族にした」と書いている。


 森教授は愛子さんは皇室を離れることはないだろうと見る。そうなれば今度の改正で、基本台帳法が改正され、愛子さんが、一般国民と結婚すれば、住民基本台帳法が適用され、国民年金への加入が義務付けられる。


 また、住民登録をした人は何らかの公的保険に加入しなければならないから、夫が会社員なら、愛子さんは被扶養者として夫の健康保険に入ることになる。


「なぜこうなるのか。現代的な家族観に基づけば、愛子さまの夫を皇族とし、生まれた子に皇位継承権を与えるのが自然である。しかし、それでは女系天皇につながると、保守派が断固反対の立場をとってきた。だから、夫と子供は皇族としないことが前提で議論が進んできた。(中略)


 そこで、住民登録だけは、同じ世帯にしようという意図が住民基本台帳法改正には込められている。(中略)法案起草者は間違いなく、愛子さま家族が皇居・赤坂御用地の外に住むことを想定している。(中略)改正案は、愛子さまを『国民』として管理しようと試みる。愛子さまは『半分皇族』いわば二級扱いである」


 森教授は、こう憤る。


「実態は女系天皇の芽を摘むために、皇居から追い出す魂胆なのである。今まで議論していないことを改正案に忍び込ませた。政府・自民党は卑劣である」


 私は森教授の怒りを我がものとする。続けて森教授は、


「一方で、今までどおりの公務は担当し、生涯、国家に貢献してもらうことになる。愛子さまを、どれだけ都合よく使えば気が済むのか。愛子さまには自由もない。人権もない。生き方を選択することもできない。そこにさらなる不自由を強いる法改正が妥当なのだろうか」


 さて、今週の最後の特集は、佐藤二朗と橋本愛のトラブルについて、佐藤が100分も独白したと報じている新潮である。


 佐藤はインタビューを受けた動機についてこう語ったという。


「このたびは、僕が主演を務めたドラマの撮影現場でのトラブルがこれほど大きな騒動となり、皆さまにご迷惑をかけてしまったことを誠に申し訳なく思っております。いわれのない誹謗中傷が相次いでいます。このままでは誰も幸せにならないとの思いから、あくまで僕自身の視点ではありますが、何が起きていたのかをご説明するためインタビューを受ける決心をした次第です」


 ハラスメント疑惑を文春が報じた後、一番話題になっているのが、佐藤が橋本の楽屋を訪れ「役者をやるべきではない」と語ったという部分だが、これについて佐藤はこう反論する。


「『文春』の記事には、僕が橋本さんに対して『あなたは役者をやるべきではない!』と相当な剣幕で述べ、彼女のキャリアを全否定したと書いてあります。一応、この発言に至るまでの経緯も記されていますが、それは恣意的に切り取られ、話全体の趣旨もねじ曲げられています。


 そもそも、僕は怒ったような言い方はしておりません。完パケの出来が良かった旨をお伝えした後、正確には次のような内容の話をしました。『橋本さんの心の傷が最大限、尊重されるべき社会であってほしいと心から思います。でも、これからも夫婦役を務める相手に対して、日常的なものも含む身体接触に関する制限を事前に共有することなく求めていくのであれば、役者は続けるべきではないと僕個人は思います。今回は二人でいいお芝居をして、いい作品にしましょう』。こう言うと、橋本さんは最後に笑顔で応じてくださいました」


 しかし、その際の表現については、佐藤自身も反省しているという。


「冷静に振り返ってみれば、表現に言い過ぎたところがあったかもしれないと反省しています。もっとも、発言の細かい部分まで覚えているのは、それだけ真剣に考えた上でこの話をしていたからです」


 その後、佐藤はチーフプロデューサーから呼ばれ、フジテレビのコンプライアンスを担当する弁護士から“取り調べ”を受けたという。


「その際、弁護士からは『橋本さんはもう限界です。いつ倒れてもおかしくない状態です。本当に彼女がつぶれてしまったら、佐藤さんのタレント生命にも傷がつきますよ』と言われ、脅しのように聞こえました。自分の俳優人生は終わるかもしれないと思ったら、心底怖くなりました」


 しかしそれで終わりではなかった。


 さらに、「橋本さんと二人の時は雑談をしてはいけない」「しかし、大人数でいる際は、橋本さんと自然に接してください」という無茶ともいえる要求があったと明かす。


「すでに僕が患っていた睡眠障害はさらに悪化しました。ついに4月22日、演出の平野眞さんから『今の二朗さんの顔色を見ていると、とても芝居ができるとは思えない』と言われてしまった。この時点ではとうとう一睡もできなくなってしまっていたのです。さすがにこの日は自宅に帰り、次の日、大学病院にかかった結果、抑鬱状態と診断されました」


 それ以後は、佐藤は橋本と目を合わせることさえ控えたという。フジの局長が来て、橋本に挨拶ぐらいはしてくださいといわれて、少しホッとして、橋本の目を見て挨拶ができるようになったという。


 新潮はこういう。


「今回の事態は、フジテレビという危機管理能力の欠如した局が舞台となったため、ダブル主演に抜擢された才能豊かな二人の俳優が精神的に追い詰められ、現場が大混乱に陥ってしまった悲劇的な不幸だと言えよう。『文春』報道で過去のトラウマを社会に公表された橋本は、今後の活動に支障をきたす恐れがあり、ハラスメント加害者のレッテルを貼られた佐藤もまた然りだろう。双方とも被害者と言うほかあるまい」


 橋本は過去にハラスメントによって大きな心への被害を受けたのであろう。同情する。


 しかし、いったん女優になれば、そうしたものをかなぐり捨て、役に入り込めなくては、相手役も戸惑い、いい演技はできまい。


 この世の中には、女優でなくても生きていける仕事はいくらでもある。慰めにはならないだろうが、一度ゆっくり考えてはどうだろうか。

(文中一部敬称略)

(文=元木昌彦)


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