「代わってあげたかった」=悲痛な胸の内明かす―新名神6人死亡事故の遺族・兵庫

2026/07/20 19:04配信【時事通信社】

 三重県亀山市の新名神高速道路で3月、大型トラックが乗用車に衝突するなどして6人が死亡した事故で、犠牲となった団体職員高峰啓三さん=当時(56)=の遺族が20日、兵庫県内で取材に応じた。高峰さんの妻(56)は「何事にも一生懸命な人だった。代わってあげたかった」と悲痛な胸の内を明かした。 遺族によると、高峰さんは介護施設の施設長として、13年前から埼玉県に単身赴任をしていた。ほぼ毎週末、車で兵庫県内の自宅に帰っており、事故当日も戻る途中だった。地元で長年、女子児童にバレーボールを教え、当日からの3連休も大会に参加し、夜は指導者仲間らと自宅で食事会をする予定だったという。 高峰さんとともにバレーボールの指導をしていた四男(20)は「口数は少ないが、行動や背中で語る人。誰にでも低姿勢だった」と人柄をしのんだ。 事故で車は燃え、高峰さんの遺体はほとんど骨しか残っていなかった。当日、大会に持って行く弁当を作って待っていた妻は「食事会をすることも、弁当を持って行くこともなかった。なんであんな死に方せんといかんかったんか」と涙ながらに話した。 3月20日未明に起きた事故では、高峰さんのほか、静岡県袋井市の会社員松本幸司さん=同(45)=一家5人が亡くなった。自動車運転処罰法違反(過失運転致死)罪に問われた元運転手、水谷水都代被告(54)の初公判で検察側は、被告がスマートフォンを使いながら運転する「ながら運転」を常習的に行っていたと明らかにした。 妻は「職業ドライバーなら、スマホを見ながらの運転がどういう結果につながるのか分かるはず。悔しい」と無念な思いを吐露。法定刑が重い危険運転致死罪が適用されず、「何人亡くなったら、ながら運転が危険運転と認めてもらえるのか」と訴えた。 [時事通信社]


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