インダス川条約の停止認めず=仲裁裁判所、インドに履行要求

2026/09/01 05:50配信【時事通信社】

 【ブリュッセル時事】オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所は8月31日、インダス川の水資源配分を巡り、インドとパキスタンが1960年に締結した水利条約について、インドが一方的に履行を停止・終了することはできないとの判断を示した。条約は引き続き完全に有効だとして、インドに義務を履行するよう求めた。 インドは昨年4月、パキスタンと領有権を争うカシミール地方のインド側で起きたテロで観光客ら26人が殺害されたことを受け、パキスタン当局が裏で糸を引いたとして、条約の履行停止を宣言した。パキスタンは関与を否定している。 仲裁裁判所は、インドが条約の履行停止を正当化するために示した理由について、いずれも停止や終了を認める根拠にはならないと判断した。インドがカシミール地方で進める水力発電事業についても、条約違反の恐れがある一部工事を進めないよう命じた。 インド政府は、仲裁裁判所には「インドの主権的決定について判断する権限は一切ない」と反発。履行停止の決定は変わらないと主張した。パキスタンは判断を歓迎した。 


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