天皇陛下と高市首相「緊迫の内奏」、ICC赤根智子所長への制裁、大谷翔平“二刀流”の行方

2026/09/01 09:00配信【サイゾー】

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<今週の注目記事>

1「天皇と高市首相の『緊迫会談』」(「週刊文春」9月3日号)

2「高市政権が見捨てても赤根智子ICC所長は屈しない」(「週刊文春」9月3日号)

3「MEGUMIの『逆境上等』人生」(「週刊新潮」9月3日号)

4「竹中工務店 万博で工事費水増し『1700万円接待リスト』」(「週刊文春」9月3日号)

5「福岡県議会のドン・藏内勇夫『黒い履歴書』」(「週刊文春」9月3日号)

6「りくりゅう電撃婚約の全内幕」(「週刊文春」9月3日号)

7「続報スクープ サナエトークン騒動発端は総理の夫」(「週刊現代」9月14日号)

8「『懲役7年求刑』の1週間後に山形で開いていた『大宴会』写真」(「FRIDAY」9月11・18日号)

9「大谷翔平が『二刀流をやめる』決断の時」(「週刊ポスト」9月11日号)

10「大手求人サイトが特殊詐欺の『入り口』だった60代男性の悲哀」(「週刊新潮」9月3日号)

11「息苦しい『コンプラ過剰社会』の生き方」(「週刊新潮」9月3日号)

12「岸惠子(享年93)が愛した『5人の男』」(「週刊文春」9月3日号)「生を謳歌した岸惠子は『老い』をどう受け止めたか」(「週刊新潮」9月3日号)


 女優でエッセイスト、小説家、ドキュメンタリストの岸惠子が亡くなった。享年93。


 「華やかな人生」とはこの女性のことをいうのであろう。


 私は、一度だけ岸に会ったことがある。「月刊現代」の時だから、私が30代後半、岸が50代の頃だったと記憶している。


 作家の渡辺淳一と対談をしてもらった。場所は銀座の料亭だった。渡辺は“座談の名手”ではない。私は編集者としてイライラしていたが、岸の美しさが、私を癒してくれた。


 私が聞いたと思うが、「岸さん、今でもあなたはとても美しいが、あなたが嫉妬する人はいますか?」。すると岸は、「いますとも、私の娘です。私もあの頃は、あんなに美しかったんだと嫉妬しています」と真顔で答えてくれた。


 対談が終わり、渡辺が、「岸さん、行きつけのいいバーがあるから、ちょっと付き合ってくれない?」と、しつこく岸に“せがんだ”。


 当時は超売れっ子作家だった渡辺は、派手な女性関係でも有名だった。


 だが、岸は毅然として、「今日は帰らせていただきます」と告げ、一人で銀座の街へ消えていった。


 後ろ姿も素敵だった。


 渡辺は不服そうに、こちらも銀座のネオンを求めて去っていった。


 私は、NHKのラジオドラマから映画化され、岸の出世作となった『君の名は』(3部作/第一部は1953年公開)を同時代では観ていない。10代の後半、どこか場末の映画館でリバイバル上映した時に観たが、戦争を知らない子どもである私には、今一つ、当時の男女の切なさが分からなかった。


 “真知子巻き”というのが大流行したらしいが、私の周りにはそんな髪をした女性はいなかった。


 女優になりたての頃、撮影の合間に「サルトル」を読んでいたら、「生意気だ」といわれたそうだ。


 新潮によれば、日仏合作映画『忘れえぬ慕情』(1956年)に出演した縁で、11歳年上のイヴ・シャンピ監督と恋に落ち、スターの座を捨てて渡仏した。


 現地の結婚式では川端康成が仲人を務めたそうだ。


 だが、シャンピの不貞がわかり別居し、その後離婚。別居を始めた1975年5月1日を「私の独立記念日」と呼んでいたという。


 その後は、とりつかれたようにやりたいことや自分を突き動かすことに猛進していった。


 岸が企画・構成に深く関わったノンフィクション特番『ネイチャリングスペシャル ナイル670キロ、最初の一滴を求めて』(1984年/テレ朝系)では、アフリカのウガンダのサファリパークで、25メートルほど離れた林からライオンが顔をのぞかせたが、岸は車を降りて、ライオンと見つめ合ったという。


 死の恐怖よりも、ジャーナリストとしての好奇心が勝っていたようだ。


 しかし、岸も老いからは逃れられない。岸は老いについてこんなことをいっていたという。


「人生の夕暮れ時にパッと虹が立つような輝き、夕映えがあってもいい。夕映えの中で生きている、若くはない男も女も幸せであっていい。そんなことを私は夢見ているし、夢見ていれば、現れるんです。私には現れました」


 彼女は多くのエッセイやドキュメンタリー、小説を残した。中でも、81歳で上梓した自伝的小説『わりなき恋』(幻冬舎)は、老いた男女の赤裸々な愛を描き、ベストセラーになった。


 文春は、岸が深く関わった男が5人いると書いている。


《最初に報じられたロマンスは、昭和の名優・鶴田浩二。当時、鶴田には岸とは別の婚約者がおり、二人の愛の結末は鶴田の自殺未遂騒動にまで発展した。


 鶴田のことを幼少の頃から「鶴田さん」と呼ぶ、三女の女優兼歌手・鶴田さやか(65)が回想する。


「鶴田さんと岸さんの関係は、魂レベルでの繋がりだったはず。行くも地獄、行かぬも地獄……。役者という仕事と、成り行きと、時代とが重なって起きた関係だったのかな」》


 1963年にはシャンピとの間に1人娘を出産。パリと日本を行き来する生活を送る中で出会ったのが、当時「ベ平連(ベトナムに平和を!市民連合)」の代表を務めていた作家の小田実だったという。


 小田と旧知の仲だったコラムニストの水口義朗(91)がこう打ち明けている。


「彼女が小田と出会ったのは七一年。彼の小説に感動した岸さんが、わざわざパリからやって来たんです」


 2人の関係はいつしか深まり、あるとき小田が水口にこう告白したという。


「実は、岸さんと付き合っているんだ」


 水口は、


「それを聞いて僕は、宴席を設けたんです。岸さんはその場で、甘えた声で小田に『この前、夜中に一緒に食べたラーメン美味しかったわね』なんて言ってね。僕は心の中で“こんちくしょう”と嫉妬しましたよ」


 ところが、2人の関係は長く続かなかったという。


「2年ほどで別れたのかな。小田は独占欲が強くて威圧的。一方、岸さんは独立心が強く、フランス仕込みの男女平等の考え方。岸さんの方が急激に冷めてしまったんでしょう」(水口)


 さらに、岸はこの頃、18歳下の若手俳優とも噂になっていた。ショーケンこと萩原健一であった。2人は72年に映画『約束』で初共演し、その3年後には『雨のアムステルダム』で濃厚なラブシーンを演じている。当時を知る映画関係者がこう述懐する。


「岸さんに対して彼は“お姉さんとして慕う気持ちと、恋慕する気持ちの両方がある”と言っていた。撮影現場に着てきたゼブラ柄のワンピースがとても華やかで、“岸さんを思ってセンズリこいた”とも言っていたのを覚えています(笑)」


 シャンピと離婚後、岸は執筆活動に力を入れ始め、その頃出会ったのが当時毎日新聞の記者で7歳下の鳥越俊太郎(86)だったという。


 その鳥越がこう語っている。


「僕が岸さんと偶然出会ったのは82年、ドイツで開かれたシンポジウムでした。その後、彼女から手紙が来て『イランのことを教えてほしい』と。そうしたら、たまたま僕がテヘラン支局に駐在することとなり、現地で彼女を案内したんです」


 2人の関係は「禁断愛」といわれたそうだが、岸にこういわれ関係は切れたそうだ。


「俊ちゃん、私の彼氏がね、あなたのことを気にしているから、もう来ないで」


 そして、岸が76歳の時、ひと回り近く年下の大手メーカー元役員Aと交際関係にあり、その経験が先の小説になったようだ。


 そんなAの声を聞きたいと自宅を訪ねたところ、親族がこう答えたという。


「少し前から体調を崩し、今は老人ホームにいるので取材は受けられません」


 横浜にある岸の自宅玄関前にはバラの花が手向けられていたという。


 お次は、職場の人間関係をギクシャクさせているコンプライアンス過剰問題。


 新潮がこの問題に切り込んでいる。


 あれもハラスメント、これもハラスメントと職場では大騒ぎだが、どこまでがハラスメントになるのかわからず、コンプラの専門家を招聘する企業もあるという。


 だが、その女性は「ハラスメント研修会」でこんなことをいったそうだ。


「女性の部下を直視するのはセクハラになりかねないと釘を刺した上で、“どうしても見つめる場合は3秒以内にしてください”」と指導したそうだ。


 さらに、喫煙所でタバコを1本吸っただけの男性社員に「たばこ吸いました? スメハラ(スメル〈臭い〉ハラスメント)になるので気をつけてください」と注意したそうだ。


 あまりのことに、社員から「これでは仕事にならない」という苦情が出て、人事部長が「お手柔らかに頼むよ」というと、件の女性は、「問題を隠蔽するつもりですか」と激怒し、人事部長の発言をパワハラ認定して、顛末書を社長に出し、すべての管理職対象者の会議が開かれる事態になったというのである。


 社労士の野崎大輔は、こんなケースもあるという。


「ある中小企業で、50代の男性社員が40代の女性社員に何の気もなく“子どもさんは元気ですか?”と聞いたところ、ハラスメントだとして新設されたばかりのコンプラ係に駆け込まれてしまった。女性はひたすら“個の侵害だ”と訴えたそうですが、担当者も困り果てていましたね」


 昨今は、職場の女性に、“君、キレイだね”といっただけでセクハラになるというから、うっかり女性を褒めるのも難しいようだ。


 こんなギスギスした職場では仕事もしづらかろう。いっそのこと、職場を半分に分けて、女性だけの部屋、男だけの部屋として、連絡はメールだけというようにしたらどうだろう。


 だが、メールの文面次第では、すぐにパワハラだとか騒ぐに違いない。


 ヤな世の中だな~。


 これも新潮から。


 いくらなんでも60代を越えれば、「特殊詐欺」に巻き込まれることはないだろうとタカをくくっていると、取り返しのつかないことになるというのだ。


 新潮によれば、警視庁の「匿名・流動型犯罪グループ対策本部」が作成した極秘資料には、「60代男性・架け子」のこんな話が記されているという。


「ベトナムの生産管理の仕事に応募したところマレーシアに連れて行かれる。詐欺の仕事をするよう強要され殴られ、カンボジア(ポイペト)の拠点に閉じ込められる」


 この男性は、求人サイトで、ベトナムの工場での仕事を見つけ、疑うことなく応募してしまったというのだ。


「海外での仕事だったため、パスポート番号を教えることにも抵抗を感じなかった。送られてきた航空券はマレーシア行きのものでしたが、経由するだけだろうとその便に搭乗。しかし、現地の空港で出迎えた男に暴行を加えられるなどして、やむなくカンボジア西部の町・ポイペトに連れて行かれ架け子をさせられたのです」(捜査関係者)


 いい話には裏がある。だが、特殊詐欺グループは甘い声で、「こっちの水は甘いぞ」と老若男女を問わず、囁いてくるのだ。


 私に、そんな話が来るわけもないが、ベトナムは私の最初の海外旅行先だった。まだ、ベトナム戦争の最中だったが、今はずいぶん変わったのだろうな。


「ベトナムに行って軽い作業をやりませんか?」といわれたら心が動くだろうか?


 さて、大谷翔平が輝きを失ってきているように感じるのは、私だけではないはずだ。


 打者としては、大谷としてはマアマアだが、投手としては7月頭を最後に登板はない。


 今日(8月31日)も、大谷が先発するといわれていたが、ロバーツ監督が前日、「登板はない」と記者団に告げた。


 右上腕二頭筋や左膝の状態がまだ万全ではないようだが、ポストシーズンまで登板はないのだろうか?


 大谷も32歳。少し前までのように、ダブルヘッダーの第1試合で投げて勝利投手になり、次の試合でホームランを打つというような「超人的」な活躍を期待するほうが無理なのか?


 ポストが、大谷が二刀流を捨てる日が近いと報じている。


《今季の大谷は投手として8勝をあげ、打者として30本塁打を記録している(8月24日時点、以下同)。一流と言える数字であり、6年連続で30本の大台に到達するのは日本人選手初の快挙だ。


 しかし、投打で同時に活躍する場面が限定的だという現実もある。


「4~6月は投手として防御率0点台を記録していましたが、本塁打のペースは例年より落ち、5月頭には24打席ノーヒットも記録した。それが左膝の故障で登板も投球練習もなかった8月前半は本塁打を量産。月間打率も一時、3割を超えた」(スポーツ紙デスク)


 そこから8月14日(現地時間、以下同)にブルペン練習を再開。18日からは標高1600mで打球がよく飛ぶロッキーズ本拠地での3連戦でブルペン入りしながら3本塁打と暴れてみせたが、その後は当たりが止まった。


「22日のパイレーツ戦前にはより負荷の高いライブBP(実戦形式の投球練習)で50日ぶりに打者を相手にしたが、その後の試合では3打数ノーヒットに終わった」(同前)》


 大谷は規定投球回数への到達が難しく、サイ・ヤング賞争いでは極めて不利な状況にある。


「シーズンMVPを争うカブスの外野手のPCAことピート・クロウ=アームストロングにWAR(勝利への貢献度の指標)で大きく水をあけられるなか、大逆転するにはPCAが失速するか、大谷が投手として貢献するしかない。しかし、投手としての復帰へ歩を進めると打撃に影響するジレンマが生じている状況です」(スポーツジャーナリストの友成那智)


 「いよいよ”二刀流をいつやめるか”をタブーとせずに考えなくてはならない時」とするのは、野球評論家の江本孟紀。


 今の大谷について江本はこう説く。


「投手に本格復帰した今季は、開幕当初からシーズン途中で壊れるのではないかと心配でした。凄い選手だが、2回も手術をした体で投手と打者の両方をやるとなると無理が出てしまう。32歳を過ぎて本格的な二刀流で年間を通して活躍するのは不可能でしょう。本人がどこで納得するかですが、今後の選手寿命を考えてどちらかに専念したほうがいいと思います」


 江本は大谷の才能を評価するからこそ、「中6日で投げる投手より、毎日出られる野手のほうが記録を残せるはず」という。


「大谷は投手としてはメジャー9年で47勝。二刀流を続けても日米通算100勝(現在89勝)を超えるあたりまででしょう。投手に専念していたら200勝はできていた。でも、ここから打者に専念すれば、まだまだ記録は残せる。ホームランは年間50本近くが狙えるし、盗塁も心配なくできる。そのほうが選手生命も長くなる。ライトなどの守備についてファンを喜ばせることもできるでしょう」


 先の友成もこういう。


「大谷は7月に上腕二頭筋の違和感でピッチングをやめたが、同部位の異常はトミー・ジョン手術に発展するケースが少なくない。球団としては3回目の手術はないということで、無理はさせたくないのが本音でしょう。ドジャースも次の”5年周期”にあたる2028年まで登板機会を与えながら、徐々に打者にシフトしていく考えではないか」



 私は、大谷には野球に対する「美学」があると思う。それは、二刀流ができなくなったら潔くグラウンドを去るということではないか。


 あくまでも二刀流にこだわり、二刀流を極めた野球人として、ファンの心に残りたい。


 想像するに、大谷翔平は、投手を諦めることに悩んでいるのではなく、いつ、グローブとバットをグラウンドに置くのかを、静かに考えているのではないかと思っている。


 お次は、元『ジャングルポケット』の斉藤慎二被告(43)のお話。


 斉藤被告は2024年、初対面だった共演者の女性に性的暴行を加えた罪に問われている。


 8月5日の公判で検察側は懲役7年を求刑し、弁護側は無罪を主張している。11月に判決が下る予定だ。


 そんな大変な時期に、ノー天気に飲んでバカ騒ぎをやっているとFRIDAYが写真とともに報じている。


《斉藤被告はこの日、昨年4月から営業を開始したバームクーヘン店の販売イベントに汗を流していた。件の焼き肉店で行われていたのは、その打ち上げのようだ。焼き肉店を後にした一行は、車で山形でも有数の繁華街へ。客単価7000円ほどの小洒落た和食店に入った。


「斉藤さんはカウンター席に座り、身振り手振りを交えながら何やら熱弁を振るっていました。それほど酔っている素振りはなかったですが、上機嫌でしたね。一緒にいた人たちは、斉藤さんの顔がプリントされたシャツを着ていました。バームクーヘン販売の関係者たちだと思います」(一行を目撃した通行人)


 宴会が終わるころには、時刻は深夜0時を回っていた。斉藤被告は酒席を共にした仲間たちに別れを告げると、その中の一人と一緒に夜の街へと消えて行った。》


 テレビから消え、多額の借金もあるといわれるのに、なんて暢気なんだと思ってしまうが、斉藤とすれば、すべての憂さを忘れて飲んで騒ぎたい心境なんだろう。


 その気持ち、わからないでもない。



 次は週刊現代から。


 サナエトークン“事件”を憶えておいでだろうか? 


 サナエというトークン(仮想通貨)がブロックチェーン上で発行・取引が開始され、SNSやインフルエンサーの拡散によって「高市首相公認のプロジェクトではないか」という期待感から初値の約30倍へと急騰した。


 だが、高市首相が「秘書も私も一切関与しておらず、事前連絡や承認もしていない」と公式声明を発表したことで価格が暴落した。


 だが、秘書も関与していないという弁明には、誰も納得していない。


 現代は、なぜサナエトークンを発行した「NoBorder(起業家の溝口勇児が主催する事業)」と接点を持ったのかを探った。そして実は、最初の接点は、高市首相の夫の山本拓元議員だったことを突き止めたというのである。


 2024年初頭、山本は高市事務所で、YouTubeでの発信に熱心に取り組んでいたという。


 そこでボランティアスタッフとして働いていたのが木幡涼真という人間。当時、同志社大に通いながら、溝口が経営する会社に入り、高市事務所でもYouTubeの配信の手伝いをしていたそうだ。


 その木幡が、山本に、「溝口の会社がブラックで休みがなく、このままでは大学の単位が取得できずに留年してしまう」と訴えたという。


 可愛がっていた木幡に泣きつかれて、山本は、「俺が話をつけてやる」と請け負い、溝口に会っていきなり恫喝したという。


 溝口はそれを録音していて山本の名前は出さずにXに投稿。ネットニュースで取り上げられる事態になってしまったそうだ。


 そこで困った山本は、溝口に和解を申し入れ、木下秘書らを伴い、溝口に詫び、和解したというのだ。


 これを機に山本、高市事務所、溝口の連携が始まったのではないかというのである。


 面白い話である。自分の夫が関与しているが故に、高市首相は「全く関与していない」といい続けなければならないのか。


 週刊誌に必要なのはしつこさである。現代には、ここからさらに深掘りしてほしいものだ。


 さて、ミラノ・コルティナ五輪のペアフリーで、ショートはミスで5位に沈むも、大逆転で金メダルを獲得した「りくりゅう」ペア。


 それから半年後の8月23日、りくりゅうの2人が、インスタグラムで婚約を発表した。


 リンクの上で木原龍一(34)が片膝をつき、三浦璃来(24)に指輪を渡す様子の写真を添え、こうメッセージを綴った。


〈お互いにとってかけがえのない、なくてはならない存在となりました〉


 文春は、2人の出会いから、次第に親しくなる過程を、7年前、木原がカナダのトロントへ行った頃から説き起こし、親しさを増していく様子を活写している。


 当時、三浦はまだ17歳の高校生。別々に住んでいたが、一緒のビルの別の部屋に住み始め、木原への呼びかけも「木原さん」から「龍一君」に変わっていき、距離が縮まっていった微笑ましいエピソードを綴っている。


 2人にはこんな動きがあるという。


《一つは商標登録の出願だ。今年の三月と四月に二人は特許事務所の代理人と共に、「りくりゅう」「Riku Ryu」の商標を出願。現在審査中だ。


 さらに六月、木原は個人事務所を設立した。代表は木原の母が務め、木原が取締役。一見、木原のためだけの会社に見えるが……。登記簿を確認すると、目的欄には「スケートショーの企画」「スケート選手への指導」などに加え、「りくりゅうに関する商品の企画」という文言もある。婚約後を見据えた動きだろう。》


 だが、彼らを見てきたマッサージセラピストの青嶋正はこう苦言を呈する。


「本人たちにも伝えていますが、日本でペアの指導者を目指すのは簡単ではない。いまは彼らが注目されていますが、全日本レベルのペアが果たして何組いるのか。競技人口やリンクの現状を考えれば、金メダルを獲るより遥かに険しい道です」


 たしかに、ペアを目指す若者の数はそう多くはないだろう。だが、彼らなら乗り越えられる。そう思わせるペアの誕生である。


 昔、都議会を牛耳っているドンといわれ、東京都政に大きな影響力を持った自民党都連幹事長の内田茂という人間がいた。


 目に余る振る舞いに小池百合子知事から「自民都連はブラックボックス」と批判を受けた。


 その後、推薦候補が惨敗した責任を取って都連幹事長を辞任し、引退したが、どこにでも「ドン」というのはいるものだ。


 福岡県議会のドンといわれる藏内勇夫・福岡県議会議長(72)もその一人だ。


 文春によれば、大分県玖珠郡九重町の高原に佇むヨーロッパ風のホテルが「定宿」で、高級ワインを舌の上で転がしながら、後輩議員にこう講釈を垂れたという。


「どんなワインを選ぶかで、議員の格がわかるんだよ」


 まるで映画『ゴッドファーザー』のマーロン・ブランド演じるコルレオーネのようである。


 自ら「日本で一番悪い男が、藏内勇夫だと言われている」と嘯く。


 だが、都議会のドンと同じように身内からカネにまつわるスキャンダルが暴かれ、その座を追われていく。


「藏内氏失脚の端緒は、議員らによる高額の海外視察問題でした。藏内氏も参加した欧州視察で一泊十六万九千円のホテルに泊まるなど、ここ数年で二億円以上が投入されていたのです」(地元記者)


 その後も、自ら推進する「ワンヘルス」(人間、動物、環境の共生)政策の講演会で、高額の謝礼を県から受け取っていた問題。県庁の「部課長会」による議長・副議長の政治資金パーティ券の組織的購入も露呈。


 そして決定打は、2020?21年に議長を務めた吉松源昭県議(58)による告発だった。


「吉松氏は議長就任前、ゴルフ代や車代などの名目で自民党県議団の幹部に金銭を要求され、約二千万円を支払ったと告発。『人の弱みにつけこんだカツアゲ』だと訴えた」(同前)


 もろもろの告発があり、吉松県議は8月17日に藏内の議長辞職勧告決議案を提出した。


 ところがである。決議案に対し、自民党県議が採決中止を求める緊急動議を提案して採決は土壇場で中止になってしまったのである。


 ドンのカリスマ性は健在で、度胸なしの自民党県議が日和ったのである。無様な話だ。


 ところが8月24日、突如として藏内は議員辞職の意向を明らかにした。


 しかし、これには藏内の目論見があるというのだ。ある議会関係者がこういう。


「マスコミと県民の批判に耐えられず、身を引く形を選んだのでしょう。これまでも藏内さんは側近を動かして“陰”で権力を握ってきた。彼が権力を手離すはずがない。今後も“院政”を敷くのは間違いありません」


 こんな人間に引き回される福岡県議連中がお粗末なことは間違いあるまい。


 藏内の県政支配を象徴するスポットが地元・筑後市にあるという。


 筑後広域公園にかかる「ワンヘルス・カーボン・ゲート」は隈研吾が設計協力をした2重螺旋状のオブジェで、約2億8000万円もの公金が支出されたそうだ。元副市長の北島一雄がこう話す。


「藏内氏は『公園の予算は10年先まで確保している』と吹聴していました。毎年、県から10数億の『藏内予算』が付けられ、施設や遊具が増設されてゆく。極め付けがあのオブジェですよ。市にも全く根回しがなく、突然、県職員がやってきて公園周辺の市道を整備するように言われるんです」


 近隣の市民もこう続ける。


「藏内さんは早朝、わざわざご自身の豪邸から車で乗り付け、この公園を散歩しているんですよ。まるで自らのレガシーを眺め、噛み締めるかのように……」


 県議会のドンが去っても、こういう“下地”を持ったところは、また次のドンが生まれるに違いない。


 お次は「土建屋さん」のお話。


 私の現役時代は、「株屋さん」「土建屋さん」というのは、失礼な話だが、あまりいい職業ではないといわれていた。


 もっと前は「聞屋さん」というのもあった。新聞屋さんである。


 私のオヤジの時代は、「新聞記者」には部屋を貸さないという家が結構あったという。


 いかがわしいのである。何もないところから話をでっち上げる。もちろん雑誌屋、週刊誌屋などは下の下であった。


 今は、株屋が証券会社になり、山一證券のように潰れたところもあるが、野村證券などは学生に人気企業である。


 新聞記者も社会的ステータスはそこそこある。雑誌は、マンガを除いては、今でも尊敬される職業ではないのではないか。


 では、土建屋さんはどうか? 鹿島建設、竹中工務店などの大手ゼネコンや、住友不動産のような不動産会社などなど、一流企業ではあるが、まだ昔の雰囲気を残しているようだ。


 そして今回の竹中工務店の工事費水増し“事件”である。


 文春によれば、こうしたことは長年行われ、これからも続いていくだろうという。


 これは、土建屋と呼ばれてきた建設会社の「宿痾」のようなものではないだろうか。


 読んでいてそう感じた。


 竹中の大阪本店総括作業所長を務めた河井辰巳容疑者(61)が、8月19日、大阪府警捜査二課に背任容疑で逮捕された。


 河井は大阪本店で、しかも万博現場を総括する所長で、万博のシンボル・大屋根リングの工事も担っていたそうだ。


「二〇二五年二月から、万博会場にある仮設事務所の内装工事費を下請け業者に水増し請求させ、竹中工務店に約一千三百万円の損害を与えた疑いです。河井はその下請け業者に、自宅や妻が経営するカフェの改装をさせる形で水増し分のキックバックを受けた。下請け側の取り分はなく、河井が丸儲けしていたようです」(社会部記者)


 河井は複数の不動産を所有し、妻の名義で奈良市の商店街の空き店舗を購入し、カフェを開店させていたという。


 近隣店舗の従業員がこういう。


「河井さんは商店会の集会所を建て直す話を聞くと、『竹中工務店やから、何か手伝おうか』と申し出ていました。もし、あの時任せていたら、今頃大変だったかも……。奥さんは『世界24カ国を旅行してきた』と話していて、優雅な生活を送っていたようです」


 しかし、こうした「うまみ」を吸っているのは河井だけではないようだ。


 竹中工務店の下請けにあたるサブコン(専門工事業者)A社の関係者はこういう。


 A社は竹中の社員らに盆暮の贈答をするのは当たり前で、接待も日常茶飯だったという。


 文春は、2017年10月から2023年9月にかけて、竹中工務店などのゼネコン関係者を接待した記録を入手。日付や金額、支払先に加え、接待相手の実名も克明に記録されているという。


 約6年間で総額は約1740万円。


 先のA社の関係者はこう話す。


「問題は元請けだけではありません。下請けの中にはゼネコンに渡すキックバックの一部を自分の懐に入れる輩も少なくない。両者にうまみがないと、何10年も関係を続けられませんから」


 そう、両方にとって「うまみ」がなければ成り立たないのだ。「必要悪」と言い換えてもいいかもしれない。


 文春の結びがいい。「“ミャクミャク”と続く悪習は、今すぐ断ち切らなくてはならない」


 ところで、MEGUMIというタレントがいる。『キレイはこれでつくれます』(ダイヤモンド社)がベストセラーになった。


 Amazonの著者紹介にはこうある。


《女優、タレント。1981年9月25日生まれ、岡山県出身。2001年芸能界デビュー。08年結婚、翌年第1子を出産。雑誌やテレビ番組の他、多くのドラマ・映画に出演する。20年2月、映画「台風家族」「ひとよ」で「第62回ブルーリボン賞」助演女優賞を受賞。現在は代表取締役社長として、個人事務所や金沢のカフェ「たもん」の経営も行っている。美容好きが高じてデビュー時より試した美容法は1000以上。女性がより自信をもって輝くための美容情報の発信にも力を入れている。》


 そのMEGUMI(44)がNetflixで『ラヴ上等』という恋愛リアリティ番組をプロデュースして話題になったことは知っている。


 私はこの手のものは全く見ないから内容は知らない。だが、好評でシーズン2を配信したところで大炎上したと、新潮が報じている。


 この番組のキモは、元ワルが出てきて、自分の過去を話しながら、今は更生していると話すことだという。


 発端は、8月11日に配信されたシーズン2の第5話だった。


 問題視されたのは、男性出演者が、過去の過ちについて語った場面。


「みんなが火遊びみたいなのしてたんだけど。そんなんじゃダセえな、みたいな。最終的には人に火つけちゃったのよ。その3日後ぐらいに捕まった」


 この発言に対し、SNS上で「被害者のことを考えて」や「殺人未遂だろ。美化するな」といった批判が噴出したというのだ。


 しかも、法務省がこの番組とタイアップ企画を進めているところだったそうだ。〈更生上等!!〉〈立ち直りって、ラヴだ〉と銘打ったポスター約2000枚を、8月上旬から全国の保護観察所などに配布していたところ、炎上を受け、同月21日にあえなく中止になってしまったそうだ。


「犯罪被害者やその関係者、保護司などからも懸念の声が寄せられ、騒動を無視できなくなったのです。さらに今年3月に第5次犯罪被害者等基本計画が閣議決定され、7月9日に自民党のプロジェクトチームが犯罪被害者への支援強化を提言。その関連部会が同月末にスタートしたばかりだったため、被害者支援を前面に出した政策との整合性を省として問われる事態に発展しました」(法務省担当記者)


 当然だが、番組に吹く逆風は、番組を企画・プロデュースしたタレントのMEGUMIにも及んでいるという。


 炎上間もない8月13日、MEGUMIは「出演者への誹謗中傷はどうかおやめください」とSNSを通じて呼びかけた。だが、この発信がかえって火に油を注ぐ結果になったそうである。


 かつて加害者だった人間を庇えば、そうなるのは当然だろう。だが、MEGUMIはこうなることを予想できなかったのか。だとすれば、プロデューサー失格である。


 こうした誹謗中傷まで含めて、番組の宣伝だと計算していれば、優れたプロデューサーかもしれない?


 Netflix側も、事前に出演者の発言をチェックしているはずである。Netflix側も説明責任があるはずだ。


 私はNetflixのヘビーユーザーだが、以前から、作り過ぎ、作品の質の低下を感じていた。


 何でも面白ければいいという姿勢が見え見え過ぎて、いいドラマを探そうと思うと、何十本も見なくてはならない。たまたま出来のいい面白い作品に出合うことはあるが、それに費やす時間がバカにならない。


 ネットの中にある「Netflixの面白いドラマ何十本」というのはほとんどが番宣だから、時間の無駄。


 結局、昔の映画の中から選ぶほかなくなる。


 最近は、NHKも含めてテレビ局制作のドラマを買って流すだけのものも多くなってきた。


 これでは、観る気も失せようというものである。


 このままでは、Netflixはただの「見世物小屋」になってしまうだろう。


 ところで、ICC(国際刑事裁判所)というのはよく知らないし、そこが決定したことがどれだけの重みを持つのかもよくわからなかった。


 だが、2024年11月、イスラエルのネタニヤフ首相に逮捕状を発行したことで、ここの“意義”がわかった。しかもトップは、日本人初、しかも女性の赤根智子所長(70)なのだ。


 だが、米トランプ政権は8月19日(日本時間)、赤根所長を経済制裁の対象に指定したことを発表した。


 異例の措置に、欧州諸国は「あからさまな攻撃」などと強く非難したが、憲政史上初の女性首相の高市は報道陣に、


「大変残念に思っています」


 というだけだった。


「英語版の政府見解でも、遺憾の意を示す『regrettable』ではなく、残念な状況を意味する『very unfortunate』を用いていた。批判のトーンを落としていたのです。日本政府の一歩引いた対応が目立つ形となりました」(政治部デスク)


 トランプに媚びるだけしか能がない高市首相では、期待するほうが無理というものだ。


 今後はトランプ政権による厳しい経済制裁が予想されるという。渡航禁止や米国資産の凍結などに加え、赤根は産経新聞の取材に、「VISAのクレジットカードは使えないと思う」「私用のGmailも使えなくなる」と明かした。


 なぜ、トランプはICCを敵視し、赤根を制裁対象としたのか。上智大学の前嶋和弘教授(現代米国政治・外交)がこう解説する。


「トランプ氏の最大の支持層は福音派と呼ばれる保守系キリスト教信者です。彼らはパレスチナ自治区のガザを攻撃するイスラエルを徹底支持している。トランプ氏がICCを猛批判するのは、そうした岩盤支持層へのアピールに他なりません。事実、昨年一月に大統領に返り咲くと、翌月にICCへの制裁を可能にする大統領令に署名しました。このタイミングで赤根氏に制裁を下したのは、九月下旬にネタニヤフ首相も出席予定の国連総会がニューヨークで控えていることもある。ICC解体を迫るほどの強硬手段を見せる必要があったのです」


 しかし、赤根所長は圧力などに屈しない。


 ICC前所長で、赤根氏を判事時代から知るホフマンスキ氏はこう話している。


「彼女は冷静で、タフで、自らが果たすべき役割を理解している人物です。極めて困難な局面ですが、最も重要なのは、ICCの存続を確保し信頼性を維持すること。そして愚かな制裁に対する強靭さを示すことです。設立当初からICCを支持してきた日本当局の姿勢も決定的に重要になるでしょう。違法な制裁を前に日本が持つ影響力を行使し、ICCの破壊を望む者たちの圧力に対抗すべきです」


 赤根所長は自著『戦争犯罪と闘う』(文春新書)の中でこう書いている。


〈私たちの仕事に変化はない。政治情勢がどうあろうと、証拠と法にもとづいて判断を下すことに変わりはありません〉


 軟弱な高市首相にはいえない。これぞ日本が誇る「大和撫子」。負けるな元木ここにあり。大した力はないけどね。


 今週の最後の記事は、タイトルだけはすごいが、中身はマアマアの文春の特集。


 いわれてみれば当然だが、首相というのは「内奏(国政の状況や重要事項を直接的かつ内密に報告・説明すること)」というのがあり、天皇に1対1で話すことができるのだ。


 だが、高市首相の場合、他の歴代首相と比べても 内奏の回数は少ない。この時が7回目になる。


《6月29日夕刻、黒塗りの車列が皇居に押し寄せた。厳重な警護に囲まれ、トヨタの最高級車「センチュリー」から姿を現したのは高市早苗首相だ。


 傍らにいる秘書官やSPと共に颯爽と闊歩していく中、宮殿内のとある一室を前に周囲の随行者は首相の元から一切捌けた。


「鳳凰の間」。高い格式を誇る部屋で高市首相をお出迎えになったのは、天皇ただお一人のみ。侍従長ら側近の立ち会いもない。首相は、直立される天皇とテーブル越しに向き合うと、着席するよう促されて腰を下ろした。


 二人だけしかいない凜とした空間。高市首相が手元に持参した内奏書を読み上げると、天皇は静かに耳を傾けられるのだった。》


 この翌日には皇室典範改正の閣議決定を控える。


 事情を知る官邸関係者がこう明かしている。


「自ずと天皇への内奏は改正案に関するものになりました。高市氏の説明に耳を傾けた天皇は厳しい表情で、六月十一日の記者会見で言及されたような反応をなさったとされます。極めて異例なことであり、さすがの高市首相もこのやり取りを重く受け止めた。官邸に戻ると、木原官房長官らごく一部の側近たちに内奏の様子について明かしていたようです」


 文春によれば、その後の官房長官会見では変化も見られたという。


 木原は内奏以前には「速やかな」法案成立を目指す意向を示し続けてきたが、以降は「国会の審議において丁寧な説明を行い、ご理解頂けるよう努める」などと、丁寧さを強調するようになったのだ。


 だが、高市首相は皇室典範改正を強行し、7月17日に成立してしまった。


 それから約1カ月。全国戦没者追悼式で、天皇は先の大戦への「深い反省」を述べたのに対し、高市首相は「反省」には言及しなかった。


 高市首相のあからさまなやり方に、天皇は今、どう思っているのだろう。

(文中一部敬称略)

(文=元木昌彦)


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