「毒ガス島の実相、後世に」=慰霊式で参列者ら誓う―広島県大久野島

2026/10/30 16:46配信【時事通信社】

 広島県竹原市の大久野島にあった旧日本陸軍の毒ガス製造工場で働き後遺症で亡くなった工員らの慰霊式が30日、島内で開かれた。大久野島毒ガス障害者対策連絡協議会が主催し今年で40回目。会長の平井明道市長は式辞で「毒ガスの実相を後世に伝え続ける。戦争や化学兵器のない恒久平和の実現へ全力を尽くす」と誓った。 式には遺族約60人を含む約90人が参列。7月末までの約1年で新たに亡くなった80人を加えた4573人分の死没者名簿が慰霊碑に納められた。 同市の伊勢本学さん(90)は工員だった父を肺がんで亡くした。自身も戦後、島で働き気管支炎を患った。毒ガス製造については「二度とないように」と願った。兵庫県宝塚市の原田芳昭さん(83)は、同島で働いていた母を3歳の時に亡くした。後に毒ガスが原因と知ったといい、「安らかに眠ってほしい」と冥福を祈った。 


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