愛知で震度5強=30年ぶり、22人重軽傷―気象庁「南海トラフと違う」
8日午前1時4分ごろ、静岡県西部を震源とする地震があり、愛知県知多市で震度5強の揺れを観測した。気象庁によると、震源の深さは41キロ、地震の規模(マグニチュード=M)は5.7と推定される。 愛知県などによると、碧南市の50代女性が屋外へ避難する際に転倒し、左足首を骨折したほか、18人が軽傷を負った。静岡県でも3人が軽傷だった。 震度4を観測した豊橋市の輸入車ディーラーのショールームでは、県道に面した高さ4メートルほどの窓ガラスが一部を残して粉々に割れるなどの被害を受けた。運営会社の草柳学管理本部長(59)は「ショックだが、夜中だったので従業員にけががなかったのは不幸中の幸い。安全性を確認し再開したい」と述べた。 東海道新幹線は安全確認のため静岡―岐阜羽島間で始発から午前9時ごろまで速度を落として運転。JR東海によると、上下29本が最大52分遅れた。 同庁の海老田綾貴地震津波監視課長は記者会見し、震源は陸側プレートの下に沈み込む海側(フィリピン海)プレートの内部であり、プレート同士の境界が急に滑って起きる南海トラフ地震とは発生メカニズムが異なると説明した。Mが比較的小さいため、プレート同士の境界に特段の変化をもたらすとは考えにくいという。その上で「揺れの強かった地域では今後1週間、最大震度5強程度の地震に注意してほしい」と呼び掛けた。 愛知県で震度5強以上を観測したのは1997年3月の同県東部の地震(M5.9)で震度5強となって以来、約30年ぶり。静岡県西部より揺れが大きかったのは地盤の影響などが原因とみられる。 主な各地の震度は次の通り。 震度5強=愛知県知多市 震度5弱=愛知県瀬戸市、長野県売木村、岐阜県恵那市、浜松市 震度4=名古屋市、長野県飯田市、岐阜県多治見市、静岡県磐田市、三重県木曽岬町 震度3=津市、福井市、山梨県北杜市、大津市、京都市、大阪府四條畷市、兵庫県豊岡市、奈良県高取町。 [時事通信社]
