金正恩総書記が北京入り=娘ジュエ氏同行、戦勝行事出席へ
2025/09/02 18:42配信【時事通信社】
【北京、ソウル時事】北朝鮮の朝鮮中央通信は2日、金正恩朝鮮労働党総書記が同日午後(日本時間同)、北京に到着したと伝えた。同通信は、北京駅で正恩氏の背後に娘のキム・ジュエ氏とされる人物が立つ写真を配信した。本人であれば初の外遊同行となり、その行動が注目される。 正恩氏の訪中は2019年1月以来、約6年半ぶり。正恩氏は、中国の王毅共産党政治局員兼外相らの出迎えを受け、中国への再訪を「うれしく思う」と述べた。滞在中、習近平国家主席との会談に臨むとみられる。 正恩氏は3日に北京で開かれる「抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年」記念日の軍事パレードに、習氏やロシアのプーチン大統領らと共に参列する。正恩氏にとり、中ロとの連携を西側諸国に誇示する機会となりそうだ。正恩氏が各国首脳が集まる国際行事に姿を現すのは初めて。 正恩氏が習氏と会談すれば、習氏が国家主席就任後初めて訪朝した19年6月以来となる。中朝の「血で固めた友情」を再確認するとともに、両国の協力関係を内外に向けアピールする見通しだ。 プーチン氏との会談の有無も関心を集めるが、タス通信によると、ロシアのペスコフ大統領報道官は「(正恩氏が)到着後、代表団とスケジュールを見ながら直接調整できる」と述べるにとどめ、日程を明言しなかった。 朝鮮労働党機関紙・労働新聞によれば、正恩氏は1日、専用列車で平壌を出発し、2日未明に国境を越えて中国入りした。崔善姫外相をはじめ、党と政府の幹部が同行している。 [時事通信社]