石破首相「万博外交」終える=元首・首脳級50人と会談

2025/10/13 22:09配信【時事通信社】

 13日に閉幕した大阪・関西万博の期間中、海外から約90人の元首・首脳級の要人が来日し、各国独自の記念行事を催す「ナショナルデー」などに参加した。石破茂首相はこのうち約50人と会談するなど「万博外交」を積極的に展開。2国間関係の強化のほか、ロシアによるウクライナ侵攻や北朝鮮による日本人拉致問題などを巡り協議した。 万博外交は開幕直後の4月15日に行われたトルクメニスタンのベルドイムハメドフ大統領との会談で始まり、10月9日のハイチのサン・シル暫定大統領評議会議長との会談で締めくくった。 7月19日の米国の「ナショナルデー」に合わせたトランプ大統領の来日は見送られたものの、ベセント財務長官が米代表団を率いて参加。7月は中国から何立峰副首相も訪れ、超党派の日中友好議員連盟会長を務める自民党の森山裕幹事長(当時)と会談。中国側が日本産牛肉の対中輸出再開の前提となる「動物衛生検疫協定」の発効を伝えた。 首相が任期中に一度も足を運ぶことがなかった欧州からもオーストリア、フィンランド、ポルトガルなどの首脳が来日した。外務省幹部は「要人往来が過去5~10年できなかった国ともハイレベルでの協議ができた。貴重な外交機会になった」と振り返った。 2005年の愛知万博では、フランスのシラク大統領(当時)らが来日した。小泉純一郎首相(同)は約30回の首脳会談をこなしたが、今回は参加国が増えたことで首脳会談も活発に行われた。 


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