漁獲超過、青森の業者に改善要請=農水副大臣、スルメイカ漁で
2025/11/16 17:02配信【時事通信社】
農林水産省の山下雄平副大臣は16日、青森市内で県内のスルメイカ漁業関係者と意見交換した。小型船でのスルメイカ漁の漁獲枠超過問題に関し、再発防止に向けて「漁獲量のタイムリーな把握など、改善に向けて真摯(しんし)に取り組んでほしい」と要請した。 青森県小型いか釣漁業協議会の三国優会長は陳謝する一方、「例年にない急激な漁獲量の積み上がりで予測できない部分があった」と説明した。 農水省によると、13日時点で集計した全国の小型船でのスルメイカ漁獲量は7796トン。豊漁を受けて再配分した後の漁獲枠と比べても2039トンの超過となり、漁獲量の報告遅れや漏れもあった。青森県の漁獲量は全国の半分近くで、報告遅れ分の過半を占めた。こうした事情が個別県の漁業者への異例の苦言につながったとみられる。 青森県の宮下宗一郎知事は16日、記者団の取材に応じ、同日行われた別の会合で、山下氏に「青森県の漁師たちが多く取り過ぎていることだけが課題ではないはずだ」と指摘したと明かし、漁獲可能量に関する現行制度の精度を高める必要性があるとの認識を示した。
